「数字を上げなければ」という過度のプレッシャーにより、心の病にかかる社員が増える
金銭面での結び付きだけなので、愛社精神や忠誠心が生まれない
成果主義を導入したにもかかわらず業績が向上しない企業の多くは上記のようなデメリットによって、本来の目的が達成できていないことが考えられます。
【業績管理手法による成果主義の導入方法】
成果主義を効果的にするためには、結果主義ではなく、業績管理の手法として捉え、活用するとよいでしょう。以下、その導入方法について説明します。
会社の経営目標を達成するためには、どのような部門目標が必要なのか。そして、部門目標を達成するためには、どのような個人目標が必要なのか、ということを一つの筋を通した形(ベクトルを合わせる)で明確にしましょう。
そして個人目標は、必ずプロセスも評価できるものにしなければなりません。たとえば、新規訪問件数や見込み先フォロー件数など、長期的に見れば自社の売上につなげるための重要な項目があれば、それらも評価項目に加えることです。
さらに重要なことは、それらの目標を設定するときには、一方的な指示命令にならないようにする必要があります。必ず上司が社員一人ひとりと面談の場をもち、その社員に合わせた課題・目標を両者が納得するように設定することを心がけましょう。そして、評価結果についても面談の場をもち、フィードバックすることにより、新たな課題の設定を行うという流れを確立しましょう。
こういった取り組みを行うことにより、上司と部下のコミュニケーションが機能し、社員の不公平感を取り除くことが可能となります。そして、社員のモチベーションが向上し、結果として会社の業績の向上に大きく寄与することとなります。
【面談のすすめ方】
業績管理を導入する上で非常に重要な面談について、そのポイントを表1に示します。
表1 面談の進め方