受発注の業界プラットフォームや共同の配車管理システム等を構築・活用し、貨物輸送事業者や協働する荷主、準荷主と受発注情報や車両の位置情報等を共有することで、共同輸送による積載率や実車率の向上を図る。(目標>共通)
予約受付システムの導入、事前出荷情報の共有、検品方法の見直し(ユニット検品等)や受入体制の構築等によって荷待ち時間の縮減を図る。(目標>大口)
2.準荷主
(1)準荷主とは
自らの事業に関して、貨物輸送事業者が輸送する貨物を継続して受け取り、又は引き渡す者であって、当該貨物の受取又は引渡しを行う日時および場所についての指示ができるもの、です(図3)。法律でその指示を適切に行うよう努めることが規定されています。
ここでは、あらかじめ、荷主と貨物輸送業者の契約で、たとえば「○日午前中に○○工場に納入」と日時や場所に一定の幅が許容されているものとしています。その幅の中で、「午前10時に工場内の□□へ納入」と具体的に指示できるものを準荷主としています。
図3 準荷主
(2)準荷主のガイドライン
準荷主が(1)項の指示を適切に行うために準荷主に期待される具体的な省エネの取組が準荷主ガイドラインとして新たに制定されました。
その主な項目は以下のとおりです。
Ⅰ.リードタイムの見直し
受取までのリードタイムを伸ばすことで、たとえば、従来は時間の余裕が無く、積載率が低いまま出発していたトラックに、他の発注分の貨物も合わせて積載することが可能となり、積載効率の向上にもつながります。
Ⅱ.発注頻度・発注ロットの見直し及び発注量の平準化・最適化
例えば、毎日配送から隔日配送へ変更することで、より大型の輸送手段の選択が可能になります。また、発注の際に50個、100個単位の発注ではなく、48個、96個など、パレットへの積載を意識した数量を単位とすることで、より効率よく貨物を積載することができます。(図4)
図4 パレットへの積載を意識した発注数量
Ⅲ.大型輸送機器の受け入れ体制の確保
車両の大型化及びトレーラー化並びに船舶の大型化等により、荷主が貨物輸送事業者に対し、便数を削減して発注できるように、大型輸送機器の受け入れ体制の確保に努めることをいいます。
Ⅳ.計画的荷積み・荷卸しの推進
荷卸しや荷積みの順番待ちなどによるトラック等の荷待ちは、アイドリング等によるエネルギー消費量の増大を生じます。トラック等の到着前に、到着予定時刻と貨物の概要が把握できるシステム(予約受付システム)の活用により、計画的に荷積み・荷卸しの人員を手配することができます。(図5)
この際、荷送人が荷受人に、事前に貨物の品名と個数等を通知すること(ASN)やICを組み込んだタグにより貨物の判別を行う技術(RFID)を活用することにより検品作業の効率化も図れます。
図5 予約受付システムの活用による荷待ち時間短縮のイメージ
Ⅴ.ユニットロードシステム化の推進
ユニットロードシステムとは、商品を多量に扱う際、同一の容器、パレットなどを用いて、個々の貨物を集合して一単位の貨物(ユニットロード)として扱うことにより荷役、輸送、保管などを効率化する仕組みをいいます。
また、貨物を出発地から到着地まで同一のパレットに載せたまま輸送、保管する一貫パレチゼーションという方法があります。
ガイドラインでは、一貫パレチゼーションを中心としたユニットロードシステム化の推進に努めることを規定しています。これにより、荷役の機械化や積替えの省力化をはじめ、荷役作業時間の短縮だけでなく、トラックの待ち時間削減による省エネにもつながります。