以上から、断熱強化前後の室内側流入熱量差△qは、
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冷房期間:(41-26)×(1/0.09-1/0.75)÷1000=0.147kW/m2(平方メートル)
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暖房期間:(22-20)×(1/0.09-1/0.75)÷1000=0.020kW/m2(平方メートル)
と求められ、年間の空調機の削減電力量は、
(0.147+0.020)×100×800÷2.7=4,948kWh/年と求められます。
本試算は、外気温より室外側表面温度が高くなる日射時を対象としています。一方、暖房が必要なのは日射の無い夜間や朝方であり、この非日射時間帯の省エネ効果は「屋根への省エネ対策はどんなものがありますか?また、その効果量算定方法は?<建築物省エネその1:高反射塗料施工>」の(2)式を修正した下式で求められます。
△Q2=(ti-to)÷{1/(Ro+R1+Ri)-1/(Ro+R2+Ri)}×S×T…(4)
△Q2:非日射時間帯での削減効果量[kWh/年]
ti:室内温度[℃]
to:外気温度[℃]
Ro:外気側表面熱伝達抵抗[m2(平方メートル)・K/W]
R1:現状の断熱材等による熱伝達抵抗[m2(平方メートル)・K/W]
R2:断熱強化後の断熱材等による熱伝達抵抗[m2(平方メートル)・K/W]
Ri:室内側表面熱伝達抵抗[m2(平方メートル)・K/W]
S:表面積[m2(平方メートル)]
T:非日射時間帯の年間合計暖房時間[h/年]
冷房期間についても同様ですが、外気温度toの方が室内温度tiより高いため、(ti-to)の項は(to-ti)となります。