「二次エネルギー」とは、一次エネルギーを転換・加工して得られる電力、都市ガスなど。
「最終エネルギー消費」とは、産業活動や交通機関、家庭など、需要家レベルで消費されるエネルギーの総量(電力会社の発電所、石油精製工場、ガス製造所などエネルギー転換部門でのエネルギー消費は含まれない)。
を指します。
原油、石炭、天然ガスなど化石エネルギーを燃焼させて発電する場合、一次エネルギー供給量も発電量も計測できます。ところが、水力、地熱、風力、太陽光エネルギーなど非化石エネルギーによる発電では、時々刻々と水量や風速が変動するため、発電に投入されたエネルギー量(一次エネルギー供給量)を計測したり計算で求めたりすることは不可能です。
そこで、我が国の「総合エネルギー統計」では、非化石エネルギーは便宜的に火力発電の平均変換効率を用い、一次エネルギー供給を逆算し推計する方法が採用されています。この方法はアメリカ、ドイツ、イギリスなどでも採用されています。一方、カナダ、フランス、ノルウェーなど電源構成上、水力、原子力が大半を賄っており、火力発電が殆ど行われていない国々では、[一次エネルギー供給]=[最終エネルギー消費]として一次エネルギー量を求めています。
つまり、電源構成事情により一次エネルギーの定義は国ごとに異なります。このため、IEA(国際エネルギー機関)では、こうした各国の事情を踏まえ、横断的な比較の基準を提供するため、1991年以降、IEA加盟国全体のエネルギー構成から独自の判断に基づいて統一的に一次エネルギー換算を行い、結果を公表しています。一例として、水力の変換効率は100%、地熱の変換効率は10%、原子力の変換効率は33%として発生電力量から一次エネルギー量を求めています。
下図は、IEAが2011年のデータを基に、一次エネルギー消費総量と一人あたりの一次エネルギー消費量の多い上位10か国について取りまとめた結果です。我が国は、一次エネルギー消費総量では世界で5番目ですが、一人あたりの一次エネルギー消費量では33番目(3.61toe/人)に位置しています。