マイキューブを開発した部署である商品開発部の浦澤真理子さんは、まず捨て紙について話し始める。
「当社はグリーンガムやクールミントガムなどを発売した1950、60年代から、噛み終えたガムは紙に包んで捨てましょうと訴え続けてきました。その意味では当時から現在に至るまで、捨て紙にはこだわりを持っています」
ガムを製造する企業だからこそ、ガムを捨てる際のマナーにもこだわる。消費者には、噛み終えたガムをそのまま捨てることなく、紙に包んで捨ててもらう。1950年代にガムを発売した頃からそれを訴えてきた。さらに2003年に発売したボトルタイプの商品には“捨て紙”を商品に添付した(*捨て紙は、紙で個別包装していないガム商品のみに添付)。
「そんな捨て紙に対する当社のポリシーが、マイキューブのポケットのアイデアにつながりました」
マイキューブには、捨て紙を使いやすくかつ見栄えよく収納するためにおしゃれで便利なポケットを設けた。パッケージをシンプルにすることだけを考えれば、わざわざポケットを設けなくてもガムとともに箱の中に捨て紙を収納すればいい。そのほうが箱を製造する工程もシンプルにできる。が、テェーンエイジの心をつかむには、おしゃれごころが不可欠だ。