(2)装置銘板に記載する生産日
C-RoHS(II)第15条は「電器電子製品の環境保護使用期限は、電器電子製品の生産者あるいは輸入者によって独自に設定される。関連産業団体は、技術発展の水準に応じて、製品類別、確定方法、具体的な期限などを含む関連電器電子製品の環境保護使用期限の指導的意見を策定することができる。」(部分意訳)として、環境保護使用期限を設定して、SJ/T 11364—2014(电子电器产品有害物质限制使用标识要求:電子電器製品有害物質使用制限の標識要求)により表示する義務があります。
SJ/T 11364—2014の6.3項では「電子電器製品の生産日は、環境保護使用期限の開始日となる。生産日は、製品あるいは製品の包装に表示すべきである。標識の様式は年、年週、年月、年月日などや、または製品のシリアル番号、製品バーコードなど生産日情報が含まれる企業が通常用いる製品標識方法を使用することができる。」とされています。
(1)項の生産日表示との関係で解釈が揺れてきます。
銘版への記載する生産日は、中華人民共和国製品品質法第27条4項で「使用期限のある製品は、目立つ位置にはっきりと製造年月日及び安全使用期限又は失効期限を明記しなければならない。」とされています。オレンジマークと環境保全使用期限の表示はこの要求に該当します。
ここでは、明確に「製造年月日」の表示を求めています。
製品品質法の適用範囲は、第2条で「中華人民共和国国内において製品の生産、販売活動に従事する場合は、本法を順守しなければならない。」としており、製品品質法はC-RoHS(II)より上位法となり、C-RoHS(II)対象品も適用範囲になります。
FAQのNo28で「Q:電器電子製品の環境保護使用期限の開始日は、どの日を基準とするのか。」「A:電器電子製品の環境保護使用期限の開始日は、その製造日を基準とする。」としています。(意訳)
C-RoHS(I)(電子情報製品汚染抑制管理弁法:2006年2月28日公布)のFAQ(54問54答)で次のように、品質法との関係を示しています。(経済産業省訳に一部追記)
Q22:《標識要求》中に、「電子情報製品の生産日は製品の環境保護使用期限が始まる日とする」としていますが、それでは製品には生産日を表示すべきですか。具体的にはどのように表記すべきですか。
A22:《管理規則》(C-RoHS(I))と《標識要求》(SJ/T 11364—2006)はいずれも製品に生産日を注記する規定を設けていません。但し《管理規則》は製品環境品質安全期限つまり「環境保護使用期限」の概念を取り入れていますので、これは実質的に有毒有害物質または元素を含む電子情報製品に対して「期限付きでの使用」を要求したことになります。《中華人民共和国製品品質法》(以下《品質法》と略称)第27条第(4)項は、「使用期限が限られる製品は、目立つ位置にはっきりと生産日と安全に使用できる期間または失効日を表記しなければならない」とはっきり規定しています。この規定に基づいて、《管理規則》の関連要求に結びつけると、有毒有害物質または元素を含む電子情報製品は環境保護使用期限(《品質法》に言及している「安全使用期間」に相当)を表記しなければならない以外に、製品の生産日も表記しなければなりません。また《製品標識の表記規定》(技監局監発[1997]172号 国家質量監督検験検疫総局)第5条と第15条の関連規定に基づいて、生産日は製品または製品の販売包装上に印刷しなければならず、表示方法は国家標準の規定に符合しているか、または「年、月、日」によって表示しなければなりません。
生産日と環境保護使用期限の開始日が、曖昧に見えますが、SJ/Z 11388—2009(電子情報製品環境保護使用期限通則)のFAQに「寿命の短い製品(例えば、防腐処理を施していない食品)と違って、電子情報製品の使用寿命は通常比較的長い。同じ種類の製品でも個別の環境保護使用期限がかなり異なり、「日」或いは「月」まで正確に決められないため、「年」を単位として標示することになった。」としていますが、この辺りが背景にあると思います。
しかし、生産日の表示は虚偽記載があれば、品質法第54条で「製品の表示が本法第27条第(4)項の規定に合致せず、情状の重い場合は生産・販売の停止を命じ、違法に生産・販売した製品の商品価値金額の百分の三十以下の罰金を併科する」となっています。
なお、54問54答は、別のFAQ46問46答等と合わせて100問100答3)として整理され、中国品質認証センター(CQC)で確認することができます。
3)
100問100答は旧法の解釈ですが、2016年7月1日以降も同じような解釈が継続すると思われます。