市場調査データ

トランクルーム(2019年版)

トランクルームは、市場規模が2013年度から5年連続で年率10%ずつ拡大しており、今後も成長を続ける見込み。アパートの空き部屋の増加などが問題視されるなか、空きスペースを使った有効活用法として収納拠点数も増える見通し。以下では、トランクルームについて、消費者の利用状況や利用意向をアンケート結果を基に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「ほぼ毎日」~「2~3カ月に1回」を合算した「利用率」は、全体で2%、男性3%、女性1%であり、男性の利用率の方が若干高い(表1、図1)。

年代別・男女別でみて比較的利用率が高いのは、20代男性・30代男性(4%)、40代男性・50代男性(2%)、そして60代男性・20代女性・30代女性・50代女性(1%)である。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

1回あたりの利用金額に関しては、利用者層全体でみると「5,000円~9,999円」の利用が31%と最も多く、次いで「3,000円未満(25%)」での利用が多い(図2)。全体で、5,000円~9,999円程度が1回あたり利用金額の相場であろうと推定される。

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

(注:利用金額については、「利用経験あり」が全体数の20%未満と僅少のため、記載事項の数値の取り扱いには留意する必要がある。)

2. 今後の利用意向

今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で5%、男性7%、女性4%であり、男性の利用意向の方が高い(表2、図3)。

一方、トランクルームの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で32%、男性37%、女性27%であり、こちらも男性の利用意向の方が高い。

年代別・男女別にみると、積極的利用意向・消極的利用意向はともに30代男性が高いという傾向がみられる。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図3 今後の利用意向

図3 今後の利用意向

トランクルームを利用したことが無い方が、利用したいと思う金額は、全体で「3,000円未満」が83%と最も多く、次いで「3,000円~4,999円(8%)」の回答が多い(図4)。

図4 利用したい金額 (「利用したことがない」回答者のみ)

図4 利用したい金額 (「利用したことがない」回答者のみ)

(本シリーズのレポートは独自のアンケート調査の結果を基に作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます。)

調査概要

調査期間:

2019年6月14日~6月17日

調査対象:

国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2019年6月

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