市場調査データ

持ち帰り弁当店

持ち帰り弁当店は、近年の共働き家族や高齢者の増加に伴って外食と並んで需要が拡大している業態である。また、持ち帰り弁当の他にオフィス弁当屋、高齢者向けの宅配弁当など競合となる業態が増加している。

以下では、持ち帰り弁当店について、消費者の利用状況や利用意向をアンケート結果を基に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「ほぼ毎日」~「2~3カ月に1回」を合算した「利用率」は、全体で29%、男性33%、女性25%であり、男性の利用率の方が高い(表1、図1)。

年代別・男女別でみて比較的利用率が高いのは、30代男性(40%)、60代男性(36%)、そして20代男性(34%)などである。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

1回あたりの利用金額に関しては、利用者層全体でみると「500円~999円」の利用が57%と最も多く、次いで「300円~499円(19%)」での利用が多い(図2)。全体で、「500円~999円」程度が1回あたり利用金額の相場であろうと推定される。

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で45%、男性41%、女性48%であり、女性の利用意向の方が高い(表2、図3)。

一方、持ち帰り弁当店の利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体、男性、女性すべてで75%であり、男女での違いは見られなかった。

年代別・男女別にみると、積極的利用意向については30代の女性が高く、消極的利用意向は30代男性が高いという傾向がみられるが、全年代で6割を超えており利用意向の高さがうかがえる。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図3 今後の利用意向

図3 今後の利用意向

持ち帰り弁当店を利用したことが無い方が、利用したいと思う金額は、全体で「300円未満」が43%と最も多く、次いで「300円~499円(30%)」の回答が多くみられ、安価な価格での利用意向が高い(図4)。

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

(本シリーズのレポートは独自のアンケート調査の結果を基に作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます。)

調査概要

調査期間:

2019年6月14日~6月17日

調査対象:

国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2019年6月