市場調査データ

ドラッグストア(2019年度版)

ドラッグストアは、食品・雑貨等を安く提供することで集客し、原価率の低い医薬品を販売して利益を得ている。最近では異業種であるコンビニなどと連携し共同出店を行ったり、PB商品の開発・販売等で堅調な売り上げを保っている。以下では、ドラッグストアについて、消費者の利用状況や利用意向をアンケート結果を基に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「ほぼ毎日」~「2~3カ月に1回」を合算した「利用率」は、全体で86%、男性79%、女性93%であり、女性の利用率が高いが、男性も8割近くの高い利用率となっている(表1、図1)。

年代別・男女別でみて比較的利用率が高いのは、40代女性(94%)、30代女性・60代女性(93%)、そして20代女性(92%)などである。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

1回あたりの利用金額に関しては、利用者層全体でみると「1,000円~1,999円」の利用が39%と最も多く、次いで「500円~999円(28%)」での利用が多い(図2)。全体で、「1,000円~1,999円」が1回あたり利用金額の相場であろうと推定される。

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で76%、男性64%、女性87%であり、女性の利用意向の方が高い(表2、図3)。

一方、ドラッグストアの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で92%、男性89%、女性95%であり、こちらも女性の利用意向の方が高いが、どの年代・性別でも80%以上の高い利用意向がうかがえる。

年代別・男女別にみると、積極的利用意向については20代の女性が高く、消極的利用意向は60代女性が高いという傾向がみられる。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図3 今後の利用意向

図3 今後の利用意向

ドラッグストアを利用したことが無い方が、利用したいと思う金額は、全体で「300円未満」が38%と最も多く、次いで「500円~999円(25%)」の回答が多い(図4)。

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

(注:利用したい金額については、「利用経験なし」が全体数の20%未満と僅少のため、記載事項の数値の取り扱いには留意する必要がある。)

(本シリーズの独自のアンケート調査の結果を基に作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます。)

調査概要

調査期間:

2019年6月14日~6月17日

調査対象:

国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2019年9月

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