市場調査データ

家庭教師派遣

家庭教師派遣は、教育の多様化により教育業界全体が堅調に推移しているが、少子化の影響により、競争が激化している。また、「エドテック」(Education(教育)とTechnology(技術)をかけ合わせた造語。子供が使う教材にパソコンやスマホ、タブレットを用いたり、紙のテキストからオンラインに接続されたデジタル端末でテキストを読んだり、授業動画を見たり、ドリルを解いたりできるような技術を開発する取組)の進展により、ICTを活用しオンライン上で授業を行う等、業態も多様化しつつある。以下では、家庭教師派遣について、消費者の利用状況や利用意向をアンケート結果を基に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「ほぼ毎日」~「2~3カ月に1回」を合算した「利用率」は、全体で1%、男性2%、女性0%であり、男性の利用率の方が若干高い(表1、図1)。

年代別・男女別でみて比較的利用率が高いのは、20代男性(4%)、30代男性(3%)、そして40代男性・50代男性・60代男性・30代女性(1%)である。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

 1回あたりの利用金額に関しては、利用者層全体でみると「5,000円~9,999円」の利用が32%と最も多く、次いで「10,000円~19,999円(22%)」での利用が多い(図2)。全体で、5,000円~9,999円程度が1回あたり利用金額の相場であろうと推定される。

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

(注:利用金額については、「利用経験あり」が全体数の20%未満と僅少のため、記載事項の数値の取り扱いには留意する必要がある。)

2. 今後の利用意向

今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で2%、男性3%、女性2%であり、男性の利用意向の方が若干高い(表2、図3)。

一方、家庭教師派遣の利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で23%、男性26%、女性20%であり、こちらも男性の利用意向の方が高い。

年代別・男女別にみると、積極的利用意向・消極的利用意向は、ともに20代男性が高いという傾向がみられる。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図3 今後の利用意向

図3 今後の利用意向

家庭教師派遣を利用したことが無い方が、利用したいと思う金額は、全体で「3,000円未満」が81%と最も多く、次いで「3,000円~4,999円(7%)」の回答が多い(図4)。

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

(本シリーズのレポートは独自のアンケート調査の結果を基に作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます。)

調査概要

調査期間:

2019年6月14日~6月17日

調査対象:

国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2019年6月