市場調査データ

クリーニング店

クリーニング店は、人口減少や少子高齢化の影響を受け、店舗数の減少とともに市場規模の縮小が続いている。一世帯あたりの洗濯代の推移を見ると、2000年の10,562円から、2015年には5,579円にまで減少し、約半分にまで落ち込んでいる。ここに世帯数を掛け合わせ、市場規模を計算すると、2015年は3,089億円と推計される。これは、2000年の市場規模5,008億円から約40%減少したことになる。以下では、クリーニング店について、消費者の利用状況や利用意向をアンケート結果を基に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「ほぼ毎日」~「2~3カ月に1回」を合算した「利用率」は、全体で27%、男性27%、女性26%であり、男性の利用率の方が若干高い(表1、図1)。

年代別・男女別でみて比較的利用率が高いのは、60代男性(34%)、60代女性(33%)、そして50代男性(30%)である。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

1回あたりの利用金額に関しては、利用者層全体でみると「1,000円~1,999円」の利用が40%と最も多く、次いで「500円~999円(23%)」での利用が多い(図2)。全体で、1,000円程度が1回あたり利用金額の相場であろうと推定される。

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で49%、男性40%、女性58%であり、女性の利用意向の方が高い(表2、図3)。

一方、クリーニング店の利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で81%、男性77%、女性85%であり、こちらも女性の利用意向の方が高い。

年代別・男女別にみると、積極的利用意向・消極的利用意向は、ともに60代女性が高いという傾向がみられる。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図3 今後の利用意向

図3 今後の利用意向

クリーニング店を利用したことが無い方が、利用したいと思う金額は、全体で「300円未満」が59%と最も多く、次いで「500円~999円(16%)」の回答が多い(図4)。

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

図4 利用したい金額(「利用したことがない」回答者のみ)

(本シリーズのレポートは独自のアンケート調査の結果を基に作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます。)

調査概要

調査期間:

2019年6月14日~6月17日

調査対象:

国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2019年6月