市場調査データ

心理カウンセリング

2020年 3月 27日

心理カウンセリングは、病院だけでなく、学校や企業等の多岐にわたる場所で行われており、カウンセラーの需要は高まっている。以下では、心理カウンセリングについて、消費者の利用状況や利用意向をアンケートの結果を基に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「ほぼ毎日」~「2~3カ月に1回」を合算した「利用率」は、全体で3%、男性4%、女性2%であり、男性の利用率の方が若干高い(表1、図1)。

年代別・男女別でみて比較的利用率が高いのは、20代男性(7%)、30代男性(5%)、そして50代男性(4%)などである。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

1回あたりの利用金額に関しては、利用者層全体でみると「3,000円未満」の利用が47%と最も多く、次いで「3,000円~4,999円・5,000円~9,999円(18%)」での利用が多い(図2)。全体で、3,000円程度が1回あたり利用金額の相場であろうと推定される。

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

図2 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」回答者を除く)

(注:利用金額については、「利用経験あり」が全体数の20%未満と僅少のため、記載事項の数値の取り扱いには留意する必要がある。)

2. 今後の利用意向

今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で6%、男性6%、女性6%であり、男性・女性ともに同率となっている(表2、図3)。

一方、心理カウンセリングの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で33%、男性34%、女性31%であり、こちらは男性の利用意向の方が高い。

年代別・男女別にみると、積極的利用意向・消極的利用意向は、ともに20代男性が高いという傾向がみられる。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図3 今後の利用意向

図3 今後の利用意向

心理カウンセリングを利用したことが無い方が、利用したいと思う金額は、全体で「3,000円未満」が82%と最も多く、次いで「3,000円~4,999円(9%)」の回答が多い(図4)。

図4 利用したい金額 (「利用したことがない」回答者のみ)

図4 利用したい金額 (「利用したことがない」回答者のみ)

(本シリーズのレポートは独自のアンケート調査の結果を基に作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます。)

調査概要

調査期間:

2019年6月14日~6月17日

調査対象:

国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2019年6月