新事業活動について
経営革新計画では、従来とは異なる生産・営業活動、つまり新事業活動が求められます。新事業活動とは、次の4つのいずれかに該当する取組みをいいます。
(1)新商品の開発または生産
(2)新役務の開発または提供
(3)商品の新たな生産または販売の方式の導入
(4)役務の新たな提供の方式の導入
(5)技術に関する研究開発及びその成果の利用その他の新たな事業活動
(中小企業等経営強化法第2条第7項)
具体的な内容について、1つずつ見ていきます。
(1)新商品の開発または生産
新商品の開発または生産とは、現在の事業とは関連しない新しい分野へと進出して成長を図るか、同じ分野で新しい製品を投入して成長を図るかのどちらかになります。
たとえば、新しい分野への進出の場合、産業廃棄物処理業者が茶殻やサトウキビかす等の植物性廃棄物を利用して、分解可能な容器にリサイクルする技術を開発したりする事例があります。一方、同じ分野で新商品を開発する場合には、大型で強力な業務用空気清浄機を製造していた企業が、ニーズの高まりを受け、一般家庭用の小型で強力な空気清浄機を開発したりする事例があります。
(2)新役務の開発または提供
新役務の開発または提供とは、現在の事業とは関連しない新しい分野へと進出して成長を図るか、同じ分野で新しいサービスを投入して成長を図るかのどちらかになります。
たとえば、新しい分野への進出の場合、老舗旅館が空室をリラクゼーションルームとして改装し、新しいサービス事業を行うこと等が考えられます。一方、同じ分野で新サービスを開発する場合には、美容室が高齢者等、身体の不自由な方等に対し、美容設備一式を搭載した車で理美容の出張サービスを行うこと等が考えられます。
(3)商品の新たな生産または販売の方式の導入
新商品や新サービスではなくとも、生産やサービス供給効率を向上させる新しい生産方式や販売方式についても承認を受けることができます。
たとえば、果物の小売業者が果物に関する知識等の強みを活かして、高品質のフルーツを使ったスイーツ、フルーツや野菜のフレッシュジュース、健康を意識して野菜を取り入れたメニュー等を提供することは、従来取り扱っていた商品の新たな販売方式の導入にあたります。
(4)役務の新たな提供の方式の導入
現在保有している設備等の資源やノウハウを利用して新しいサービスを採用することについても、承認を受けることができます。
たとえば、タクシー会社が乗務員に介護ヘルパーや介護福祉士の資格を取得させ、病院や介護施設への送迎等のタクシー利用者を獲得し、介護タクシー事業に進出して多角化を図ることは、役務の新たな提供の方式の導入にあたります。
(5)技術に関する研究開発及びその成果の利用その他の新たな事業活動
たとえば、これまで加工が困難とされてきた新素材の大量加工に関する研究を行い、その成果として得られた加工技術・ノウハウを自社の製造ラインで活用すること、また、介護用ロボットの利便性向上を図るための研究開発と実証実験を行い、その成果を元に介護ロボットを開発し、自社の事業に活用することは、技術に関する研究開発及びその成果の利用その他の新たな事業活動にあたります。