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大賞に超軽量小型・高強度の月面探査車を開発したダイモン:東京都ベンチャー技術大賞

2022年 10月 20日

大賞を受賞したダイモンの中島紳一郎代表取締役(右から2人目)
大賞を受賞したダイモンの中島紳一郎代表取締役(右から2人目)

都内の中小企業が自社の技術力を活かして開発した製品・技術を表彰する東京都ベンチャー技術大賞の受賞企業が決まり、表彰式が10月19日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われた。大賞には、超軽量小型で高強度の月面探査車「YAOKI(ヤオキ)」を開発したダイモン(東京都大田区)が選ばれ、賞状とトロフィー、開発・販売等奨励金300万円が贈られた。同社を含め受賞企業15社の製品は、同日から東京ビッグサイトで始まった「産業交流展2022」の東京都ベンチャー技術大賞ゾーンで展示されている。同展は10月21日まで。

手のひらに乗るサイズの「YAOKI」は数年以内に月面で活動する
手のひらに乗るサイズの「YAOKI」は数年以内に月面で活動する

東京都ベンチャー技術大賞は、革新的で将来性があり、商品化から5年未満の製品・技術を対象としている。大賞を受賞したダイモンのYAOKIは、手のひらに乗るサイズで重さ約0.5Kg。「七転び八起き」に由来する製品名のとおり、転んでも倒れても走行を続けられるのが特徴。アメリカ航空宇宙局(NASA)の月輸送プログラムと契約し、数年以内に月面で活動する予定だ。同社の中島紳一郎代表取締役は受賞後、「起業した10年前には月に行く計画など世界のどこにもなかったが、いずれはそうした計画が登場すると信じて開発を進めてきた。これからは月面での活動を成功させることを最大のミッションとして頑張っていきたい」と話した。

大賞以外の受賞企業は次のとおり。
優秀賞=Holoeyes(東京都港区)、ラピュタロボティクス(東京都江東区)、LOAD&ROAD(東京都千代田区)▽奨励賞=OUI(東京都新宿区)、MoriX(東京都千代田区)、ugo(同)▽特別賞=クリュートメディカルシステムズ(東京都新宿区)、SpoLive Interactive(東京都港区)、タッチエンス(東京都台東区)、Piezo Sonic(東京都大田区)、ビッツ(東京都品川区)、BLAST(東京都渋谷区)、ヘテロDB(東京都品川区)、mil-kin(東京都港区)
※BLASTは女性活躍推進知事特別賞も受賞

詳しくは東京都ベンチャー技術大賞のサイトへ。