調査

2月末の中小企業景況、全業種改善も低調続く:全国中央会

2021年 4月 1日

全国中小企業団体中央会がまとめた2月末時点の「中小企業月次景況調査」によると、景況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)はマイナス53.4 で、前月に比べ4.6ポイント改善した。製造業はマイナス54.7 6.2ポイント改善、非製造業もマイナス52.5 前月比3.2ポイント改善し、全9指標が前月より改善したが景況感は依然としてマイナスで、低調な水準だ。

2月はコロナ禍の長期化で、受注確保のために大企業が価格競争を助長する動きや、少ない需要を取り込むために同業者間での価格競争が激化する動きが見られた。原材料価格の高騰など取引環境が悪化しており、今後の採算悪化が懸念される。業種を問わず、新型コロナウイルスの影響が続いており、人員削減や廃業を検討する企業もみられ、先行きを不安視する声も増えている。

調査は都道府県中央会に設置されている情報連絡員(協同組合、商工組合の役職員約2600人に委嘱)に対し、所属する組合の組合員の全体的な景況(前年同月比)を聞いた。

詳しくは全国中央会のホームページから。

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