調査

電気・輸送機器がプラスに転換:9月末の中小企業景況

2022年 10月 27日

全国中小企業団体中央会がまとめた9月末時点の「中小企業月次景況調査」によると、景況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)はマイナス25.0で、前月に比べて2.6ポイント改善した。電気機器と輸送機器が久しぶりにプラス水準に転換したのをはじめ、景況感は前月に引き続き改善傾向にある。ただ、電力料金などエネルギーや原材料価格の高騰、急激な円安の影響により先行き不透明感は続いている。

業種別にみると、製造業はマイナス27.0で、前月に比べて2.3ポイント上昇した。電気機器は大型冷蔵庫やエアコンなどが好調で、プラス11.6と前月に比べて一気に23.2ポイントも改善。輸送機器も前月のマイナス4.4からプラス2.2と水面上に浮上した。印刷は前月比10.6ポイント上昇した半面、紙・紙加工品は同16.7ポイント悪化した。

一方の非製造業はマイナス23.5で、前月に比べて2.7ポイント上昇。サービス業がマイナス2.5と、前月比5.5ポイント改善したほか、卸売業がマイナス25.8(前月比5.2ポイント改善)、運輸業がマイナス30.8(同4.6ポイント改善)、商店街がマイナス27.4(同3.8ポイント改善)などとなった。

調査は都道府県中央会に設置されている情報連絡員(協同組合、商工組合の役職員約2600人に委嘱)に対し、所属する組合の組合員の全体的な景況(前年同月比)を聞いた。

詳しくは全国中央会のホームページへ。

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