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中小・ベンチャーの経営者ら5人に経営者賞:財界研究所

2025年 1月 9日

財界賞を受賞した小林健・日商会頭(右から4人目)と経営者賞の受賞者ら

総合ビジネス誌「財界」を発行する財界研究所(東京都港区)は1月8日、今年度の財界賞と経営者賞の贈呈式を東京都千代田区のパレスホテル東京で開催した。グローバルに社会に貢献し、広く日本経済を牽引した経済人を対象にした財界賞は日本商工会議所の小林健会頭が受賞。また、顕著な業績を残した経営者や人材教育などで特筆すべき取り組みをした経営者が対象となる経営者賞は、オタフクホールディングス(広島市)の佐々木茂喜会長と千葉エコ・エネルギー(千葉市)の馬上丈司代表取締役の中小・ベンチャー2社の経営者を含めた5人が受賞した。

   経営者賞を受賞したオタフクHDの佐々木茂喜会長(左)と千葉エコ・エネルギーの馬上丈司代表取締役

オタフクHDは1922年創業。お好み焼きソース「オタフクソース」を開発・販売している。受賞した佐々木氏は昨年9月まで6代目社長として海外市場を積極的に開拓してきた。佐々木氏は「もともとは生き延びるための食料だったお好み焼きが広島名物になり、今や観光資源にもなった。広島の平和と復興の象徴でもあるお好み焼きを世界に広めていきたい」と話した。

一方、2012年に千葉大学発ベンチャーとして設立された千葉エコ・エネルギーは、一つの農地で農作物の栽培と発電を同時に行う「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」で農作物販売と売電による収入を得るビジネスモデルを構築した。馬上氏は「私が29歳の時に創業し、現在13年目を迎えたが、まだまだ小さな会社。受賞を機に私たちのことを知ってもらい、力添えをお願いしたい」と語った。