調査

全産業業況DIは▲18.6 ほぼ横ばいで推移:日商9月LOBO調査

2025年 10月 7日

日本商工会議所がまとめた9月のLOBO(早期景気観測)調査結果によると、全産業合計の業況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値、▲はマイナス)は▲18.6となり、前月に比べ0.2ポイント改善した。外出控えや秋物衣料の売れ行き不調など、長引く残暑の影響が足かせとなり、ほぼ横ばいで推移した。

業種別にみると、製造業は▲23.9となり、4.2ポイント悪化した。残暑で外出控えが継続し、食料品関係の引き合いが減少したほか、秋物衣料の売れ行きが不調で繊維製品関係が振るわなかった。一方、建設業は▲10.2となり、3.2ポイントの改善となった。設備投資需要が底堅く推移した。小売業も▲23.6となり、3.4ポイント改善した。一部の百貨店・総合スーパーでイベント効果などがみられた。卸売業は1.8ポイント改善の▲24.8。小売業からの引き合いを受けて改善した。サービス業は▲12.3となり、0.7ポイント悪化となった。

10~12月の先行き見通しDIは▲17.3となり、9月に比べ1.3ポイントの改善を見込んでいる。今後の気温低下に伴い、人の往来が活発化することが期待される。また、高い水準での賃上げが続き、消費マインドが緩やかに回復することへの期待もあり、先行きは若干の上向き基調が見込まれる。

調査は、全国324商工会議所の会員2452社を対象に、9月11日~18日に実施した。このうち1981社から有効回答(回答率80.8%)を得た。

詳しくは、日商のホームページへ。

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