調査

小規模企業の3月景況、2カ月連続で改善も今後は不透明:全国連

2021年 5月 7日

全国商工会連合会がまとめた3月末時点の小規模企業景気動向調査によると、業況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)はマイナス39.4と前月比8.9ポイント改善した。全業種が2カ月連続の改善となり、昨年2月期の水準を上回った。需要が徐々に戻りつつあり、新しい生活様式に対応したサービスの提供が好調な事業者もいるためだが、再び新型コロナウイルス感染が拡大しており、4月以降の動向は不透明だ。

業種別では、製造業が前月比13.5ポイント改善のマイナス43.8、建設業は同3.7ポイント改善のマイナス23.0、小売業は同5.9ポイント改善のマイナス38.1、サービス業は同12.7ポイント改善のマイナス52.5。

製造業のうち食料品関連は巣ごもり需要が堅調、自動車関連全般や金属加工の一部にも受注増がみられたが、コロナ禍で国内外の需要停滞や生産調整が続いており、今後に懸念が残る。サービス業も回復傾向にあるものの、宿泊業は依然として低稼働で、飲食業は来店者数の少ない状況が続いている。

調査は全国300商工会の経営指導員が3月末時点の景況感を調査票への選択記入方式で行った。

詳しくは全国連の資料へ。

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