イベント

技術とアイデアで社会課題に挑む展示会「Meet New Solution」を開催:東京都大田区、大田区産業振興協会

2025年 12月 15日

I-OTA代表社員の國廣愛彦氏の画像写真
「Meet New Solution」のメインステージで「プラッとものづくり」を紹介するI-OTA代表社員の國廣愛彦氏

東京都大田区と大田区産業振興協会は12月12日、東京都千代田区のスタートアップ支援拠点「Tokyo Innovation Base」(TiB)で展示会「Meet New Solution in TIB 2025」を開催した。社会課題の解決に向けてアイデアを持つハードウェアスタートアップ、アイデアを形にする町工場、さらにAI・デザイン関連企業による新たな協業や事業拡大を目指すもので、全国各地から約120社が出展した。

会場では講演やトークセッション、スタートアップによるピッチなどのイベントも行われた。このうち、大田区の町工場を中心としたプロジェクト型共同事業体「I-OTA(アイオータ)」は、ものづくり事業者と相談者をデジタルでつなぐ受発注プラットフォーム「プラッとものづくり」を紹介。クラウドシステムを活用し、120社を超える参加企業の技術やノウハウを集約し、相談者に対してワンストップで対応できる仕組みなどを説明した。I-OTA代表社員の國廣愛彦氏は「I-OTAは全国展開している。日本の中小企業がものづくりで一つにまとまるよう力を注ぎたい」と話した。

また、中小機構の石井芳明創業・スタートアップ支援部長は「ハードウェアスタートアップ支援最前線:政策と地域産業の交差点から」とのテーマで基調講演。石井部長は、世界の製薬業界では開発品目の8割がスタートアップによるものという現状を踏まえ、企業がスタートアップと連携することの重要性を指摘。そのうえで「中小企業とスタートアップが組むことで新しいイノベーションが生まれる」と強調。さらに、中小機構と中小企業庁が売上高100億円を目指す中小企業を応援するプロジェクト「100億宣言」を進めていることを紹介し、「100億円を目指すうえで中小企業とスタートアップが組むチャンスが出てくる」と述べた。