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リアル展示とオンライン商談で地域のおすすめ品を紹介:中小機構
2022年 1月 27日

雑貨・食品・観光事業者114社が参加する中小機構の展示商談会「ヒットをねらえ!地域のおすすめセレクション2022」が1月27日、東京都港区の虎ノ門ヒルズで開幕した。Withコロナ時代に対応し「リアル展示」と「オンライン商談」の複合型で、事業者は会場に来場せず商品やサービスのみを展示、中小機構の地域活性化パートナー企業などバイヤー約160人が商品発掘や評価を行う。28日午後5時までで、開催中に約300件の商談を見込んでいる。
会場では北海道から沖縄まで出展各社の商品やサービスを分野別に展示。一部の出展者は来場したバイヤーにオンラインで商品を説明した。商談スペースでは、バイヤーがオンラインで実際の取引に向け、商品の詳細や条件などを確認した。

雑貨・日用品では、有限会社木村木品製作所(青森県弘前市)が地元で不要になったリンゴの木の木目や色目を活かしたトレイやミラースタンドを展示した。自社で伐採から乾燥、製材、加工、販売まで行う木工会社ならではのアップサイクル商品で、SDGs(持続可能な開発目標)につながると注目を集めた。
食品では地元の食材を使った総菜を製造販売する株式会社タスクフーズ(山形県米沢市)が、鯉の甘露煮など江戸時代から培った煮炊き技術で製造した牛しぐれ煮の瓶詰や米沢牛のレトルトカレーなどを出展した。宮坂圭営業マネージャーは画面越しに「しぐれ煮は年間2万本を売り上げる人気」とPRした。

観光では株式会社黒香師工房(京都市上京区)が伝統技法で制作するオリジナル衣装や小物のワークショップを提案した。西陣織や京友禅の端切れで製作したくるみボタンをゴムやブローチなどに仕上げ、ギフトとして販売する。担当の冨田晴美さんは「コロナ禍で海外の催事出展が難しいので、店舗販売に注力する」と話した。
商談会では、販路拡大や販売促進を支援する株式会社ワングローバル(東京都新宿区)の塙健司代表取締役が「すぐ扱いたい面白い商品がいくつもあった。オンラインは現地で製造しているところを見ることができないが、商談そのものは事業者もバイヤーも慣れてきたので心配はない」と語った。
詳しくは中小機構の特設サイトへ。