調査

前月比0.3ポイントの悪化:2023年12月末の中小企業景況

2024年 1月 30日

全国中小企業団体中央会がまとめた2023年12月末時点の「中小企業月次景況調査」によると、景況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)はマイナス19.1となり、11月末時点と比べ0.3ポイント悪化した。

業種別にみると、製造業がマイナス24.9で1.0ポイント改善した。イベント開催などによる人流の回復で個人消費向けの売り上げが好調だった「その他製造業」が19.4ポイントの大幅改善となる一方、「鉄鋼・金属」は鋼材関連の荷動きが悪く、受注状況も低迷し、6.8ポイント悪化した。

非製造業はマイナス14.7となり、1.3ポイントの悪化となった。「小売業」「商店街」が改善する一方、暖冬による冬物衣料や燃料需要が低調で「卸売業」が悪化した。また、深刻な人手不足と人件費の上昇・エネルギー価格などの影響を受けている「建設業」「サービス業」の景況感が悪化した。

調査は、都道府県中央会に設置されている情報連絡員(協同組合、商工組合などの役職員約2600人に委嘱)が、所属する組合の組合員に聞いた全体的な景況(前年同月比)。

詳しくは、全国中小企業団体中央会のホームページへ。

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