調査

前月比0.4ポイント改善:11月末の中小企業景況

2023年 12月 28日

全国中小企業団体中央会がまとめた11月末時点の「中小企業月次景況調査」によると、景況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)はマイナス18.8となり、10月末時点と比べ0.4ポイント改善した。インバウンド需要の増加などから非製造業を中心に景況感がゆるやかに改善している。

業種別にみると、製造業がマイナス25.9となり、0.7ポイント改善した。「紙・紙加工品」が9.9ポイント改善したほか、「電気機器」が7.2ポイント改善した。「食料品」は物価上昇に伴う消費者の節約志向の高まりを受けて、3.7ポイント悪化した。

非製造業はマイナス13.4で0.2ポイント改善した。秋の行楽シーズンの到来とインバウンドの増加を背景に「サービス業」が1.5ポイント改善した。「建設業」「運輸業」が改善する一方で、「卸売業」「商店街」などが悪化した。

緩やかな景況感の改善が進む一方、人手不足や人件費の上昇が幅広い業種で収益力の足かせとなっている。

調査は、都道府県中央会に設置されている情報連絡員(協同組合、商工組合などの役職員約2600人に委嘱)が、所属する組合の組合員に聞いた全体的な景況(前年同月比)。

詳しくは、中小企業団体中央会のホームページへ。

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