調査
4月の中小企業景況感 コスト増で業況DI▲14.0に悪化:日本商工会議所
2024年 5月 1日
日本商工会議所は、4月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果を公表した。全産業合計の業況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)は▲14.0と前月から1.1ポイント悪化した。輸入部材の高騰や人手不足による人件費の上昇によるコスト増と消費停滞が要因。
業況DIの業種別では、製造業が▲21.7(前月比6.9ポイント悪化)、建設業が▲16.5(同0.9ポイント悪化)となった。製造業は輸入部材の高騰や企業の設備投資の足踏み等で悪化した。建設業も、資材価格の高騰や人手不足による受注機会の損失でほぼ横ばいにとどまった。一方、小売業は▲16.5(同1.4ポイント改善)、サービス業も▲2.4(同1.4ポイント改善)だった。国内外の観光需要の増加や、歓送迎会などの季節需要の恩恵を受けて改善を示すも、力強さを欠いている。
全産業の先行き見通しDIは、▲12.7(同1.3ポイント改善)を見込む。大型連休で観光需要のさらなる増加や、公共工事の本格稼働、企業の設備投資の拡大などにより、改善への期待が高まっている。
詳細は日本商工会議所のホームページまで。