調査

能登半島地震の影響を受けた事業所は9割超:金沢商工会議所

2024年 3月 28日

金沢商工会議所は令和5年度第4四半期(1~3月)の「最近の景況・業況動向調査」を公表した。全てのDI値(業況判断指数)が大幅に悪化した。令和6年能登半島地震の影響については、影響を受けた事業所は9割超にのぼった。

景況感DIは▲36.5で前期比49.3ポイント減少、売上高DIは▲32.1で同50.3ポイント減少、採算性DIは▲31.7で同35.4ポイント減少など、全項目で大幅に減少した。「地震によって受注減」(製造業)、「地震の風評被害、自粛あり」(小売業)、「回復の兆しはあったが地震で停滞」(サービス業)など、能登半島地震が景況感の悪化につながっていることがみてとれる。

来期の予測については、全てのDIが改善するものの景況感DIは▲12.8とマイナス値にとどまっている。「地震の復興需要の高まり」(製造業)、「新幹線延伸で好転」(小売業)、「北陸応援割や地震の復興が進むことで増収」(サービス業)との声もあったが、「地震の影響で不透明」とする声が多く聞かれた。

また、能登半島地震の影響については、影響を受けた事業所は9割超だった。具体的な項目を複数選択であげてもらったところ、トップは「取引先・関係先の被災」で53.5%に上った。次いで、金沢市外の出先拠点を含めた「建物(工場・店舗等)の被災」が46.5%となった。3 位、4 位は間接的な影響で「消費マインドの低下」20.8%、「観光客・来県者の減少」19.8%だった。

詳細は金沢商工会議所のホームページまで。

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