調査

前月比0.8ポイント改善:2月末の中小企業景況

2024年 3月 27日

全国中小企業団体中央会がまとめた2月末時点の「中小企業月次景況調査」によると、景況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)はマイナス23.3となり、1月末時点と比べ0.8ポイント改善した。インバウンド需要の増加から非製造業が改善する一方、製造業は大手自動車メーカーの生産停止や中国の景気減速などを背景に悪化した。

業種別にみると、製造業はマイナス30.4となり、0.8ポイント悪化した。「紙・紙加工品」が原材料費や物流費の高止まりで収益的に厳しい状況が続いており、17.6ポイント悪化したほか、「電気機器」が11.8ポイント悪化した。「輸送機器」は9.1ポイントの悪化となった。

非製造業はマイナス18.1となり、1.9ポイント改善した。「卸売業」がインバウンドの増加や一部で価格転嫁が進んだことで売り上げが堅調だったことから5.2ポイント改善、「小売業」も4.8ポイント改善した。

調査は、都道府県中央会に設置されている情報連絡員(協同組合、商工組合などの役職員約2600人に委嘱)が、所属する組合の組合員に聞いた全体的な景況(前年同月比)。

詳しくは、全国中小企業団体中央会のホームページへ。

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