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東京の木を使用した自転車、車椅子などを展示:「東京の木 多摩産材利用拡大フェア」

2023年 11月 10日

フレームに東京の木を使った自転車をPRするカネモク工業の金子克彦代表取締役

東京・多摩産材製品に特化した展示商談会「東京の木 多摩産材利用拡大フェア2023」(主催=東京都農林水産振興財団)が11月9日から新宿NSビル地下1階大展示ホール(東京都新宿区)で始まった。同10日まで。入場無料・事前登録不要。

フェアには多摩産材製品事業者48団体が出展している。店舗什器やインテリア家具などを手掛けるカネモク工業(東京都大田区)は、多摩産ヒノキなどで製造した自転車や車椅子を展示。このうち木製自転車は、フレームに多摩産材を使用し、耐久試験の基準を満たした製品で、昨年にはウッドデザイン賞の優秀賞(林野庁長官賞)を受賞した。また、木製車椅子は東京都の施設など公共施設で使用されている。同社の金子克彦代表取締役は「木製自転車はきわめて珍しく、乗っていてオンリーワンの気分を味わえる。車椅子は、使用する人や介助する人の手が触れる部分に木を使っていて、ぬくもりを感じられる」と話している。

会場内には「とうきょうの木」製品の特別展示ブースが設けられている。「とうきょうの木」は、多摩産材認証協議会(東京都、森林所有者、製材業者などで構成される協議会)によって決定され、昨年4月から使用されている多摩産材の愛称。このほか、多摩産材を活用した木造・木質化に係る補助金事業などの説明も行われている。