調査

前月比1.7ポイント悪化:7月末の中小企業景況

2023年 9月 1日

全国中小企業団体中央会がまとめた7月末時点の「中小企業月次景況調査」によると、景況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)はマイナス16.6となり、6月末時点と比べ1.7ポイント悪化した。エネルギー・原材料価格上昇分の価格転嫁の遅れや人手不足などから大部分の業種で収益力の低下が見られる。

業種別では、製造業がマイナス24.5となり、0.8ポイント悪化した。「一般機器」が自動車・建機関連で受注が増加し、コスト上昇分の販売価格への転嫁も進んだことから3.9ポイント改善した。「電気機器」は産業用機械・ロボットなど製造業向け受注が低調で18.1ポイント悪化した。

非製造業はマイナス10.7となり、2.4ポイント悪化した。物価高騰による消費者の節約志向の高まりから「小売業」が5.0ポイント悪化したほか、燃料コストの上昇などを背景に「運輸業」が5.4ポイント悪化した。

調査は、都道府県中央会に設置されている情報連絡員(協同組合、商工組合などの役職員約2600人に委嘱)が、所属する組合の組合員に聞いた全体的な景況(前年同月比)。

詳しくは、全国中小企業団体中央会のホームページへ。

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