調査
中小企業の賃上げ率は正社員全体で4.03%:日商と東商
2025年 6月 23日
日本商工会議所と東京商工会議所が6月にまとめた2025年度「中小企業の賃金改定に関する調査」によると、中小企業の正社員の賃上げ額(月額)は、加重平均で1万1074円となり、賃上げ率は4.03%だった。賃上げ率は全体で昨年度比0.41ポイント増加しており、中小企業が賃上げに最大限の努力をしていることがうかがえた。
5%以上の賃上げを実施した中小企業は、全体の30.3%で、5.6ポイント増加した。一方で、賃金の据え置きや賃下げを実施した「賃上げを実施していない」企業の割合は20.2%で昨年度よりも1.0%増え、二極化傾向が続いている。
都市部と地方との格差も広がりを見せており、都市部の賃上げ率が4.37%だったのに対し、地方は3.94%と0.4ポイント以上の差があらわれた。
一方、20人以下の小規模企業の賃上げ額は9568円で、賃上げ率は3.54%となり、0.20ポイント増加した。小規模企業は全体と比較して、単上げ額・率ともに低位となっており、「より重点的な支援が必要」と指摘している。
詳しくは、日本商工会議所のホームページへ。