調査
2024年度の大学発ベンチャー数は過去最高5074社、前年度より786社増加:経産省
2025年 6月 18日
経済産業省がまとめた「令和6年度大学発ベンチャー実態等調査」(速報)によると、2024年10月時点での大学発ベンチャー数は5074社と、前年度に比べ786社増加し、企業数、増加数ともに過去最高を更新した。
大学別では、引き続き東京大学が最も多く、468社と前年度より48社増加した。次いで、京都大学が422社で、149社増加し、前年度の3位から2位に浮上した。第3位は慶応義塾大学の377社で86社増加した。また、2024年10月に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合した東京科学大学が187社と新たに上位に加わった。
前年度と比較した伸び率をみると、関西大学が最も高く5.2倍(9社→47社)。続いで、沖縄科学技術大学院大学が2.8倍(9社→26社)、神戸大学が2.0倍(55→113社)となった。このほか、京都大学、同志社大学、近畿大学、大阪工業大学も上位を占め、関西地域の大学がベンチャー創出に力を入れていることがうかがえた。
大学発ベンチャーは大学などでの革新的な研究成果をもとに経済社会にイノベーションをもたらす担い手として期待されている。調査では大学発ベンチャーの設立状況を定点観測するとともに事業環境やニーズなどを調査。成長に寄与する要因などを分析し、今後の政策展開に活用する。
詳しくは、経産省のホームページへ。