調査

コスト増と消費低迷が継続 7月の業況DIは▲16.3に悪化:日本商工会議所

2024年 8月 5日

日本商工会議所がまとめた7月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果によると、全産業合計の業況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)は▲16.3と前月から0.1ポイント悪化した。原材料価格が高止まりする中、激変緩和措置の終了や円安基調で、コスト負担増は継続している。製造業の設備投資意欲にも弱さが見えており、業況は足踏み状態となった。

業種別の業況DIは製造業が▲22.8と前月比5.2ポイント悪化した。物価高により企業の設備投資意欲に弱さが見え、機械器具関係を中心に悪化した。小売業は▲20.8と同1.4ポイント改善した。堅調なインバウンド需要が下支えするものの、長引く物価高による消費者の購買意欲の低下で力強さを欠いている。

先行き見通しDIは▲15.4と今月比0.9ポイントの改善を見込む。定額減税や酷暑乗り切り緊急支援等による可処分所得の増加に加え、夏休み需要やイベント等による個人消費の拡大を期待している。ただ、長引く物価高で購買意欲が低迷するなど抜本的な消費拡大の見通しは立たず、先行きは慎重な見方が続いている。

詳細は日本商工会議所のホームページまで。

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