事業承継の成功のヒント探る 中小企業大学校東京校が無料セミナー開催
中小企業の後継者育成を担う中小企業大学校東京校は5月28日、事業承継をテーマにした無料セミナー「さまざまな事業承継の形と事例から学ぶ成功のヒント」を東京都東大和市の同校とオンライン配信を組み合わせたハイブリッド形式で開催し、事業承継を検討する後継者候補や支援機関関係者ら計約160人が参加した。親族内承継と親族外承継の違いや事業承継に必要な準備、後継者としての心構えなどについて理解を深めた。
セミナーでは、まず中小企業の再建や事業承継支援に携わってきた株式会社ヒューマンリソース・デベロップメント代表取締役の清永誠氏が登壇し、自身の経験をもとに、後継者が持つべき覚悟と具体的な「備え」の重要性を強調。「社長にはなれるんですよ。でも、経営者にならなきゃいけない」と述べ、単なる社長という役職の継承ではなく、会社の未来に責任を持つ経営者になる必要性を指摘した。さらに親族内承継に潜むリスクに言及し、「(親族後継者は)下駄を履いているようなもの。そこを勘違いして、胡座をかいてはいけない」と警鐘を鳴らした。
続いて、2007年に中小企業大学校の経営後継者研修を修了した株式会社井筒八ッ橋本舗の代表取締役社長、津田一成氏が経営者就任に至るまでの経験などを紹介。祖父から「君は会社にとって害」と言われ、一度は会社を去ったものの、勤めていた別の会社が経営危機に直面した際、中小企業大学校で学んだ知識を生かして立て直し、「銀行が祖父に頑張っていると言ってくれたのがきっかけ」となり、家業に復帰できたことを明かした。津田氏は事業承継の本質について「人を継ぐ、想いを継ぐ、覚悟を継ぐ」を定義し、対話の重要性を強調した。
参加者からは、実体験に基づく講演を通じ、「事業承継の考え方が具体的にまとまっており、勉強になった」などと事業承継に対する理解を深める機会になったとの声が聞かれた。
詳しくは、事業承継セミナーパンフレットへ。
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