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街の本屋さんを元気に 「書店活性化プラン」公表:経産省

2025年 6月 18日

経済産業省は、減少が著しい街の書店の活性化に向けた支援策などを整理した「書店活性化プラン」を公表した。経産省のほか中小企業庁、内閣官房新しい地方経済・生活環境創生本部事務局、公正取引委員会、文部科学省、文化庁、国土交通省といった関係省庁が22の施策をまとめている。

経産省は2014年にプロジェクトチームを立ち上げ、書店の活性化策を検討してきた。プランでは、書店が抱える特有の課題について(1)読書人口の減少や書店の魅力向上に関する課題、(2)地域における書店と図書館・自治体との連携の在り方、(3)業界慣行における課題、(4)経営における効率化・省力化に関する課題、(5)新規開店やキャッシュレス決済に関する課題の5つに分類。政府が単独、または民間と協力して取り組む施策を整理している。

主な施策としては、経産省がサプライチェーン全体のコストとなっている返品の抑制に向けて、業界関係者を集めた研究会を令和7年度に開催する。また、公取委は業界慣行である著作物の再販売価格維持制度の弾力的運用に向けて出版社や書店の業界団体に説明を行う。

また、書店の販路開拓では、中企庁が「小規模事業者持続化補助金」を活用した支援を実施するほか、新事業への挑戦などの取り組みについては「中小企業新事業進出補助金」で支援。国交省は、「まちづくりファンド」を通じた書店などのリノベーション支援にあたる。

業界の経営効率化・省力化を促すため、経産省・中企庁がRFID機器の導入を「クリエイター事業者支援事業」で検証し、「中小企業省力化投資補助金」による補助の調整を進めるほか、「IT導入補助金」などを活用し、書店のDXを後押しする。

詳しくは、経産省のホームページへ。