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復興祈願の「東北福興弁当」第13弾を3月7日から販売:中小機構など
2025年 3月 6日

東北6県の食産業事業者の食材を盛り込み、東日本大震災からのさらなる復興を祈願した「東北福興弁当」シリーズ第13弾のお披露目会が3月5日にJR仙台駅前のホテルメトロポリタン仙台(仙台市青葉区)で開催された。3月7日からJR東京駅、JR新宿駅、JR上野駅、JR大宮駅、JR仙台駅で販売される。価格は1680円(税込み)。また、第13弾の発売に合わせ、食材を提供した事業者へのインタビュー記事などを掲載した特設サイトが開設された。

中小機構東北本部がJR東日本クロスステーション(東京都渋谷区)と協力して商品化した「東北福興弁当」は2011年10月の発売開始からシリーズ通算で100万食を突破している。お披露目会で中小機構東北本部の矢内友則本部長は「今回は被災事業者を含めて15事業者から15品目を提供してもらった。福興弁当を通じて東北の恵みが多くの人たちに届くことを期待している」と挨拶した。また、販売を手掛けるJR東日本クロスステーションの安部基宏常務執行役員は「福興弁当は2011年の発売以来、リニューアルを続け、ロングセラー商品となっている。復興にかける事業者の思いがお客様に伝わっているからだろう」と述べた。

第13弾の弁当に食材を提供している事業者のうち、新規は中里青果(青森県五戸町)、魚喜久水産(宮城県石巻市)、武田の笹かまぼこ(宮城県塩竈市)、安藤醸造(秋田県仙北市)、菅野漬物食品(福島県南相馬市)の5社。このうち、あなご煮を提供する魚喜久水産は震災時に5mほどの津波に襲われた。同社の菊地良範代表取締役は「福興弁当を通じて、東北のことを思ってもらい、東北にはおいしい食材があること、震災を乗り越えた事業者が弁当を彩っていることを知ってほしい」と話した。
東北福興弁当のメニューや事業者の紹介などは特設サイトへ。