「第46期経営後継者研修」終講式、研修の成果を発表

修了証書を手に記念撮影する研修生の写真画像
修了証書を手に記念撮影する第46回経営後継者研修の研修生

中小機構が運営する中小企業大学校東京校(東京都東大和市)は7月16、17日の両日、「第46期経営後継者研修」のゼミナール論文発表会と終講式を行った。参加した経営者候補16人が10カ月間の研修の集大成となる論文を発表し、岩瀨守校長から修了証書が授与された。ゼミ講師や派遣元企業の社長らが見守るなか、研修での学びを通じてまとめた自社の経営分析や将来ビジョンを披露した。

論文を発表する沼彩加氏の写真画像
論文を発表する株式会社仙崎鐵工所の沼彩加氏

川崎市で産業用機械装置設計製作や製缶加工などを手掛ける株式会社仙崎鐵工所の沼彩加氏は、後継者としての覚悟に至るまでの心の変化を発表した。「経営者として、まだまだ判断力、知識、人間力を磨いている段階。現場の技術を学び、経営に向き合い、従業員との信頼関係を築きながら、未来に責任を負いつつ、人生をかける覚悟です」などと語った。沼氏は研修について「経営者とは何をすべきなのか、ということを知ることができたのが一番の学びでした」と話し、研修に参加して一番良かったこととして「46期という横のつながりができたこと」を挙げた。

論文を発表する石川綾人氏の写真画像
サンプリーツ株式会社の石川綾人氏

一方、東京都あきる野市のプリーツ加工や縫製加工などを手掛けるサンプリーツ株式会社の石川綾人氏が将来の目標として挙げたのは「楽しい会社を作ること」。「最初に取り組みたいのは、人事制度の設計。仕事に行くのが楽しみな会社、その理想を実現するために、人に関する課題は避けて通れないと考えています。採用、育成、評価、報酬、この4つをひとつの仕組みとしてつなげることで、人が成長し、挑戦し続けられる会社を作っていきたい」と語った。石川氏も研修について「一番の価値は、この46期のメンバーに会えたこと。いいねとか最高だとかだけでなく、厳しいことも言い合えるすごくいい関係だな、と思いました」と振り返った。

修了証書を手渡す写真画像
終講式では岩瀨守校長が一人ひとりに修了証書を手渡した

終講式で岩瀨守校長は「これから各社に戻って、知識を知恵に、そして社員との対話を通じて信頼を築いていただいて、ぜひ行動まで移していただきながら、頑張っていただけたらと思います。課題にぶつかったときや、何かやらなきゃいけないかなというときに、同期やOB、講師のネットワークを使っていただけたらと思っています」とエールを送った。

経営後継者研修は、全国9カ所にある中小企業大学校のうち、東京校のみが実施している経営者育成プログラム。事業を引き継ぐ後継者に必要な知識や能力を実践的に授けるカリキュラムが特徴で、毎年10月から翌年7月まで集中して学ぶ。これまでに900人以上が卒業し、全国各地で経営者や経営幹部として活躍している。

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