支援

「価格交渉に役立つ各種支援ツールの展開」が優秀政策に選定:埼玉県

2024年 11月 27日

価格交渉支援ツールの資料イメージ(埼玉県HPより)

埼玉県が開発した価格交渉に役立つ支援ツールが、全国知事会の「先進政策バンク」に登録されたデジタル部門の中から今年度の優秀政策に選定された。支援ツールは「価格交渉支援ツール」と「収支計画シミュレーター」の2種類で、いずれも県のホームページから無料でダウンロードできる。

支援ツールは、企業の適切な価格転嫁を支援して賃上げの正のスパイラルにつなげようと県が開発した。昨年2月公開の価格交渉支援ツールは、主要な原材料・サービス品目の価格推移が一目で分かる、価格交渉に必要なエビデンス資料を簡単に作成できるツール。1421品目の幅広い情報を網羅し、毎月の日銀発表に合わせて県が速やかにデータを更新している。一方、同10月公開の収支計画シミュレーターは価格転嫁と収益の相関関係が一目で分かるツール。企業が適切な価格転嫁をしない場合、今後の収益にどんな影響を与えるのかを理解し、経営に生かすことができるよう、物価高騰に見合った適切な価格転嫁の程度を分析できる。

先進政策バンクは、全国知事会がウェブ上に設置しており、各都道府県が合わせて約4000件の政策を登録。このうちデジタル部門の政策は約70件あり、今回は都道府県の自薦政策(24件)の中から5件が優秀政策に選定された。

詳細は埼玉県のホームページへ。