調査

サービス業はプラス2.5:11月末の中小企業景況

2022年 12月 27日

全国中小企業団体中央会がまとめた11月末時点の「中小企業月次景況調査」によると、景況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)はマイナス22.9で、前月に比べて1.6ポイント悪化した。感染状況の落ち着きや人流の回復により、サービス業はプラス2.5と「水面上」を維持したものの、長引くエネルギー・仕入価格高騰や価格転嫁の遅れ、人材不足や部品不足による納期遅延の要因により、大半の指標が低下した。

業種別にみると、非製造業はマイナス19.4で、前月に比べて1.6ポイント悪化した。運輸業が前月比9.0ポイント、建設業が同6.0ポイントそれぞれ改善した半面、小売業は同5.8ポイント、商店街は同5.6ポイント、卸売業は同4.7ポイント、サービス業は4.3ポイント悪化した。

一方の製造業はマイナス27.6で、前月に比べて1.6ポイント悪化した。年末にかけての受注回復などにより、その他製造業はマイナス12.0と前月比13.0ポイント改善。一方で食料品は、売上高は増加したものの、仕入れ価格の高騰に伴う収益低下により、マイナス32.5と同6.2ポイント低下した。電気機器は前月に続き、プラス・マイナス0.0となった。

調査は都道府県中央会に設置されている情報連絡員(協同組合、商工組合の役職員約2600人に委嘱)に対し、所属する組合の組合員の全体的な景況(前年同月比)を聞いた。

詳しくは全国中央会のホームページへ。

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