回答
POPは、自店の競争力や実施中のキャンペーンをアピールし、お客さまに関連商品の購入や再来店のモチベーションを与えるための要素です。効率的なメッセージ伝達を念頭に、レイアウトや、単純さ、明瞭さ、見えやすさを工夫しましょう。
ホームセンターや大型の家具専門店は、圧倒的な品揃えの多さで人を引きつけていますが、案外お客さまは実物の見学やイメージの確認だけにきていることも多いものです。個々のお客様に親身になって、インテリアデザインやコーディネートをしてくれる地元の小売店として、あなたのお店はそれだけで競争力の素地がありますね。
マーケティングには戦略と戦術があります。POP(Point of Purchase:購買時点広告)は、あくまで戦術レベルの選択肢です。大切なのは、あなたのお店の競争力は何か、あるいは自信をもってお勧めできる商品はどれか、または実施中のキャンペーンは何のためか、そういったプロモーション戦略を立てることであって、それを実行に移す際の補助的なツールがPOPなのです。
さて、POPとは、購買時を狙って、来店客に関連商品の購入や再来店のモチベーションを与えるための要素です。
POPは、戦略レベルの意思決定を実行に移す際のツールですから、お客さまに伝えたいメッセージをいかに効果的に伝えられるかということを基準にPOPを決定します。
POPの種類の決定において心がけることは、
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平面レイアウト上のバランス空間レイアウト上のバランス店周および店内の顧客動線設計との整合性
です。
平面レイアウトとは、入口にPOPを集中させるのか、レジ周りに重点をおくのか、季節商品にスポットをあてるのかなどのように配置図上のアクセントを考えることです。
空間レイアウトとは、たとえば大型家具の展示には目線を上向きにさせるPOPを配するとか、店内のどこからもレジの場所が分かるようにするとか、天地のスペースの有効活用を考えることです。
そしてもっとも重要なのは、店周・店内の顧客動線設計です。来店誘導⇒入口⇒店内回遊⇒レジ精算⇒出口の流れの中で、自然に客動線を長くして滞留時間を延ばすよう誘導するためには、主通路から見えるような大型POPや動きのあるシーリングPOPなどを店奥の展示コーナーに配置するなどの工夫が求められます。
また、レジで再来店をうながす割引券を配布したり、出口に次回プロモーションの告知をおいたりすることにより、リピート率を高めます。
また、POP制作上の注意点は、
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単純さ明瞭さ見えやすさ
です。
「単純さ」とは、さまざまなPOPが断片的なメッセージに見えないように一貫性をもたせることです。
「明瞭さ」とは、1つのPOPが伝えようとするメッセージの内容が分かりやすいことです。
「見えやすさ」とは、文字の大きさや掲示の位置が適切にお客さまの注意を引きつけるものであることです。
あなたのお店なら、たとえば「親切・親身」、「オリジナリティ」、「オーダーメイドの寝室コーディネートサービス」、「季節感」などのテーマを設定し、メッセージを組み立てていってはいかがでしょうか。
なお、主なPOPの種類と概要は表1のとおりです。もちろん、これ以外にもたくさんの種類のPOPがあります。あなたのお店のテーマに沿ったPOPを制作してください。
表1 主なPOPの種類と概要
表1-1.用途による分類 名称
説明
売り場案内
商品部門表示やレジ案内による顧客誘導
イベント広
店舗行事やキャンペーンの告知
メッセージ広告
お店のサービスやニュースなどを知っていただくためのもの
商品訴求ツール
価格や商品特性の説明、関連商品のアピールなど
表1-2.形による分類 名称
説明
ポスター
B3、A3などのサイズのほか短冊形なども。連続させると効果的
バナー
視覚的注意をひきやすい場所に。縦・横・三連・五連など
フラッグ
店頭のぼりのほか、ミニチュアのぼりを商品に設置するなども
ステッカー
形状は多様。ウィンドウに可剥接着剤で貼付すれば店外PRにも
スポッター
特売商品や注目商品を主通路に対して直角に矢印などで案内する
モービルPOP
動きによってお客様の注意をひく。キャンペーンなどに最適
エアーディスプレイ
モービルPOPの一種。空気を入れて膨らませ立体感を演出する
ラッピングツール
モービルPOPの一種。人の動きによって揺れることで注目を浴びる
ショーカード
原材料や使用方法の提案ツール。手書などが効果的
プライスカード
特売情報やお買い得感の訴求に活用する
表1-3.設置場所による分類 名称
説明
レジトッパー
レジでのついで買いのみならず、店の注力商品のアピールにも有効
カウンターディスプレイ
可動部分の有無、キャラクターの有無など多様。最も目に触れやすい場所
シーリングディスプレイ
店内雰囲気を高める。視認性の良さを活かせる場所に
コーナーディスプレイ
顧客の店内回遊を誘導するためのツール
シェルフディスプレイ
商品の間にワンポイントでアクセントを入れる
- 回答者
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中小企業診断士 岩佐 大
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