中小タスクが行く!

第9回:クラウドファンディング編

第9回:クラウドファンディング編 経営のお悩みスバッと解決 中小タスクが行く!

新商品の開発資金がない!?
......それなら、クラウドファンディングにチャレンジしよう!

ぐっすり寝具の店内。次の枕の開発をやってみようよと乗り気の人物と乗り気じゃない人物。彼らは寝具店の共同経営者である。乗り気な経営者のほうは加齢臭対策として洗える枕を開発したいと言うのだが、乗り気でない経営者は売れるかどうかもわからないものに資金をあてられないと困惑している。そこに突然「新しい枕の開発ですか」という声が。声の主は展示しているベッドに横たわっている中小タスクだった。資金力が無いのであれば、インターネットで不特定多数の人から資金を調達できるクラウドファンディングを試してみてはどうかと中小タスクは提案。

クラウドファンディングとは?

「クラウドファンディング」とは、インターネットで、不特定多数の人(群衆:crowd)から資金調達(funding)する手法のこと。クラウドファンディング・プラットフォームが運営するサイト上で、実行者がやりたいことを広く発信し、支援者を募ることで、資金調達を行う仕組みのことです。

欧米では早くから認知されていましたが、日本でサービスが始まったのは2011年と比較的最近のこと。当初は、社会貢献型のプロジェクトが多くを占めていましたが、現在では、中小企業が新規事業の起ち上げやPRを目的としてクラウドファンディングを活用して、成功を収める事例が増えています。

これまでは新規事業を起ち上げるとなると、リスクを負って自己資金を投入するか、 銀行などに融資を依頼するか、あるいは出資を募るかなどの方法しかありませんでした。しかし、クラウドファンディングの登場によって、それ以外のスタートが切れることになったのです。また、インターネット上で広く支援者を集めるというクラウドファンディングの特性から、資金調達のみならず、新規事業が「世の中に求められているか」というテスト・マーケティングや、新規事業のファンを獲得する目的での活用もできます。

ますます活況化するクラウドファンディング市場

こうした背景もあって、クラウドファンディングの国内市場は年々拡大を続けています。株式会社矢野経済研究所が行った2017年度の国内クラウドファンディング市場の調査によると、2017年度の国内クラウドファンディング市場規模は、新規プロジェクト支援額ベースで、前年度比127.5%増となりました。この拡大基調は今後さらに続くと見られています。

【国内クラウドファンディングの新規プロジェクト支援額(市場規模推移)】

国内クラウドファンディングの新規プロジェクト支援額(市場規模推移)
(出典)株式会社矢野経済研究所「国内クラウドファンディング市場の調査」(2018年)より編集・加工
中小タスクの説明によると、支援者は支援をすることで実行者が設定したリターンを得ることができ、実行者は資金を得るだけでなくPRができるなど、相互にメリットがある。ただし、支援したいと思ってもらえるような製品やサービスであったり、ストーリーやリターンの設定が必要。それを聞いた共同経営者が早速クラウドファンディングで資金を募ったところ、多数の支援を得ることができ、希望する金額を達成することができた。人気色などの傾向もわかるのでテストマーケティングにもなったようだ。さて、後日、帰宅した中小タスクの自宅にお礼として枕が送られてきた。中小タスクは支援のつもりで既に購入済みだったので、自分の父親に送ってあげたところ、俺の頭が臭いってことかと深読みされて怒られたのであった。

クラウドファンディングの5つの種類

今回のマンガで紹介したクラウドファンディングの種類は「購入型」と呼ばれるものですが、実はクラウドファンディングには、次の(1)~(5)の種類があります。

非投資タイプは、(1 )寄付型 社会貢献性が高い事業に寄付を募るタイプ (2)購入型 支援者に事前に予約した商品やサービスを、後日提供する 投資タイプは、(3)融資型 支援者に、融資金の元本+金利を返済するタイプ (4)ファンド型 支援者に、投資に対する分配金などを提供する (5)株式型 未上場企業の株に投資してもらうタイプ

2019年現在、日本には20ほどのクラウドファンディングサイトが存在しますが、クラウドファンディングを利用する際は、それぞれのサイトが得意とする種類をしっかり理解することが大前提です!

クラウドファンディングで、資金調達にチャレンジ!

そのことを踏まえて、クラウドファンディングで資金調達をするまでのおおまかな流れをまとめると、以下のようになります。

まず、クラウドファンディングのプラットフォームを比較・決定し、クラウドファンディングのWebサイトに登録する。新規事業の内容や募集期間、希望金額などプロジェクトの情報を入力して、クラウドファンディングのプラットフォームの審査を受け、審査に通ったらWebサイト上に公開され、資金の募集が開始される

いかに「共感」を呼ぶか

クラウドファンディングは、支援者に「共感」してもらうことで資金調達を行うものなので、共感を呼べなければ、希望金額が集まるとは限りません。また、共感を得られなかった呼べなかったということは、掲載した事業が世の中に求められていない可能性が高いと考えられます。それを知ることは、新規事業のブラッシュアップや軌道修正や図るよいきっかけになるので、積極的にクラウドファンディングを活用していきましょう!