中小企業の海外展開入門

STEP3「調査情報を分類・分析」

1. 情報収集・整理・分析

まず、チームのメンバーで、セミナーや関連機関などを通じて情報を収集します。
収集した情報は多岐にわたりますので、手分けして分野ごとに必要情報の整理・分析を行います。
これらの情報は以下の項目に分類できます。

  • 税務、財務情報
  • 法人設立の手順
  • 法的な規制環境
  • 部品、原材料の調達状況
  • 道路・港湾の整備状況
  • 現地調達可能な整備、機械、備品
  • 現地法人の取引内容
  • 現地の安全性
  • 現地人材の確保と待遇
  • 現地の工場建設基準
  • 製品の市場性(現地メーカーの状況)
  • 日本との製品比較(原価比較、品質比較等)
  • 競合他社の進出動向
  • その他

2. 現地訪問調査

調査チームによる外部情報の収集・整理の後は、担当者による現地訪問調査を行います。
その内容は以下のようになります。

  1. 整理した外部情報の検証
  2. 現地市場の確認
    (特にローカル企業の見学は必須です。将来的には競合になります)
  3. 進出ユーザーまたはユーザー候補の動向
  4. その他

<林 隆男 ライジングコンサルタンツ(株)代表取締役 中小企業診断士・ITコーディネータ/飯野恵美 中小企業診断士>


NEXT

STEP4

進出の全体計画を策定

進出地や形態を具体的に検証し、実現可能性やメリット・デメリットを検討する。