ビジネスQ&A

写真が下手でインスタグラムにアップするのを躊躇してしまう。

2021年 5月31日

料理の写真をスマホで撮る人

飲食店を経営しています。料理や店内の写真を撮ってインスタグラムにアップしたいのですが、自分にセンスがないせいか、撮った写真がいまいちパッとしません。インスタ上では素敵な写真が多いので、自分の写真をアップすると、自分の料理やお店のイメージが逆に悪くなりそうで躊躇してしまいます。
私のような写真を撮るのが下手な人でも、それらしく撮る方法はないでしょうか?

回答

写真がうまく撮れないお気持ち、とてもわかります。インスタグラム上は色とりどりの素敵な写真で溢れていますから、気が引けますよね。
写真撮影は慣れないと難しく感じますが、撮り方にはいくつかの基本テクニックがあります。それらをおさえれば、誰でもそこそこ良い写真が撮れますので、お伝えしていきますね。

写真撮影の基本を覚えましょう

スマートフォンやデジカメで撮影するにあたって、おさえておくといいポイントや機能、基本的なテクニックがありますので紹介していきます。

(1)事前準備

・撮りたい写真のイメージを頭に浮かべる。

写真が苦手な方は、構図を決めずに「とりあえず撮ろう!」と適当に撮っている方が多いです。フォロワーに見せたいもの、伝えたいものを考えてイメージしてください。そうすると、撮影場所や構図を決めやすくなります。

・カメラのレンズを拭く。

レンズが汚れていると、きれいな写真は撮れないのでこの作業は必須です!

・撮影場所をきれいに片付ける。

段生活をしていると気になりませんが、写真では余計なものが一つでも写っているととても目立ちます!撮影に必要でないものは移動し、撮影場所をすっきりさせましょう。

(2)基本的な構図「三分割法」

撮影が慣れないと、記念撮影のように被写体を真ん中ばかりに置いてしまいがちです。

被写体を真ん中に置いて撮影した写真

構図の基本中の基本である「三分割法」を知ると視野が広がります。ぜひ構図で遊んでみましょう。

下図のように構図を縦に三分割、横に三分割します。
この交差点の○部分に被写体を置くとカッコイイ写真になるというシンプルなテクニックです。縦でも横でも使えますよ。

三分割法

こんなふうに撮ることができます。思い切って片側に寄せて余白を多くとってみるとスッキリした印象になりますね。

グリッドを表示した画面

デジカメやスマートフォンの設定で、画面上にグリッド線を表示させることができるものが多いです。慣れるまではこの設定にしておくと構図を決めやすくなりますのでおすすめです。

グリッドを表示したスマホ

(3)ピント

・スマートフォンの場合は、ピントを合わせたい被写体をタップしてピントを合わせる。

下手な方の写真を見るとピントが合っていない写真も多いです。焦らずにピントをしっかり合わせてからシャッターを押しましょう。

(4)光、明るさ

・光の種類

私が広告マンの頃に、撮影に同行をすると、プロのカメラマンは撮影の前に何時間も照明の調整をしていました。そのぐらい光や明るさは難しいものです。慣れないうちは、とりあえず「部屋を明るくする」ことに気を使いましょう。どうしても撮影場所が暗い場合は、屋外で撮影をするというのも一つの手です。屋外の場合は、曇りの日や午前中がとても良く撮れます。

・慣れるまでは極力フラッシュは使わない

フラッシュを使うと全体的に光が当たり立体感のないのっぺりとした写真になってしまい思ったよりもうまく撮れません。慣れるまではフラッシュに頼るよりも、撮影場所自体を明るくすることを頑張りましょう。

(5)スマホ撮影時のその他のおすすめテクニック

・タップでグレーの濃さを調整

撮影前のピント合わせの時に、画面上をタップするとタップをした場所がちょうどよい明るさになるようにスマホが自動調整してくれます。暗い所をタップすると全体が明るくなりますよ。

・三脚のすすめ

商品を撮影する時などは、三脚を使ってみることをおすすめします。「どんな三脚を買うと良いですか?」という質問がよく来ますが、まずは100円均一で売っている安価で小さいもので十分です。三脚を使うと、構図が固定できるだけでなく、手ぶれ防止にもなり、撮影がしやすくなります。一度試してみてください。

まずはいろいろ見て真似してみることが一番大事!

写真撮影には上記のようなテクニックも重要ですが、自分と同じようなテーマで投稿している素敵な写真をたくさん見て、それを真似して撮って研究してみることがとても大切です。

テクニックを頭に入れた上で、自分が惹かれる写真を探し、いろいろ見ていくと、
惹かれるポイントや特長が見えやすくなるのではないでしょうか。それを真似してたくさんの写真を撮ってみてください。そして自分にとってのベストな「目を引く魅力的な写真」を目指していってくださいね!

回答者

中小企業診断士 仲田 俊一

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