社内選抜された開発陣は、まず都内で評判の良いラーメン店を選び出し、勇躍その店の食べ歩きに乗り出す。上野、浅草、神田の10店に焦点をしぼる。午前中に社内の仕事を片づけ、4~5人のグループごとに午後から1日に3~4店を巡る。
が、いくらラーメン好きな人でも、さすがにこれは難行苦行。毎日、ラーメンばかり食べ続けられるものではないらしく、しまいにはほとんど食べずに店を出ようとして店主に怒鳴られ、蹴飛ばされた社員もいたという。
こうしてたどりついたモデル店は神田小川町にあった粋香苑。透明感があってコクのあるスープ。みごとだ。この店と同じ味をつくろうと試行錯誤を重ねる。ホタテやアサリに旨みが強いことを発見し、最終的にホタテエキスをベースとしたスープにたどりついた。
奥井社長に呼び出された開発者がまた怒鳴られるのかとおっかなびっくりで出向くと、「よし、これならいける。短期間でよくやった」と高評価が下った。