DX推進によりアフターコロナからV字回復へ:株式会社プレジデントハカタ

省力化人材育成DX生産性向上支援:中小機構 
参照元記事:2025年3月

POINT

・【悩み】人件費・諸物価の上昇により収益性が低下
・【対応】(ハンズオン支援事業)DXを推進する経営改革プランを策定・実行
・【成果】収益性の向上、過去最高の売上を達成(2024年1月期)

会社概要

・1968年設立。福岡市博多区に本社を置き、ビジネスホテル経営や立体駐車場などを手掛ける。従業員数は76名。ビジネス系ホテルでありながらシティホテル並みのサービスを提供している博多を代表するホテルグループ。

悩み

・アフターコロナで集客は回復してきたものの、人件費・諸物価の上昇により収益性が低下していた。課題である収益性の向上と生産性の高い組織づくりを行うため、戦略的なDX導入による業務効率化に取り組む必要があった。

対応-ハンズオン支援事業

・「全社レベルの課題抽出によるDX計画でありたい姿へ」をテーマとして、中小機構のハンズオン支援を受ける。派遣アドバイザーは宿泊業に精通し、DX導入による経営改革経験のある者を起用した。
・全社横断で業務プロセスを見直し、経営課題の抽出、部門別の重点施策の可視化、実行計画の策定とKPIを設定した。課題抽出に関してはグループ内ホテル、レストラン計5か所の業務上の課題を省力化・マルチタスク・収益性向上の3つの観点から抽出し改革案を検討した。
・プロジェクトチームは各部門から若手4名を選抜。従業員全員が共感できるビジョン「デジタル技術を駆使し一人三役化を進め、生産性向上とともに働きやすくプライベートも充実した職場を作ります。」を打ち出すことにより、プロジェクトメンバーが周囲の社員を巻き込み全社的な経営改革の実践につながった。
・省力化やマルチタスクを実現するため、DXを推進する11の経営改革プランを策定。送迎電話連絡システムや自動チェックイン機導入によるフロント業務の省力化、清掃業務内製化、セルフオーダーシステム等5つの施設ごとにそれぞれ具体的なアクションプランに落とし込み実行した。

成果

・経営改革プランの実行で、有給休暇や連休取得、福利厚生の促進等、ホテル業界ならではの課題を抱える職場を改善した。
・省力化により生まれた余剰人員でマーケティング部門を新設することにより効率的な価格戦略による収益性の向上を目指せるよう組織が再構築された。
・コロナで業界全体が売上・利益とも大幅低迷する中、先行投資と収益改善に取り組み、2024年1月期には過去最高の売上となった。
・今回の支援を契機に新たな成長戦略と中期経営計画として、2029年に売上は140%、経常利益は215%の伸長を計画している。

ストーリー

株式会社プレジデントハカタのプロジェクトをはじめたきっかけや詳細、関係者による活動の振り返りをご覧いただけます。

企業データ

企業名
株式会社プレジデントハカタ
設立
1968年7月
従業員数
76人
所在地
福岡市博多区
事業内容
ビジネスホテル経営、料飲食、立体駐車場

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