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第46期経営後継者研修がスタート 11都府県から16人が参加:中小企業大学校東京校

2025年 10月 2日

経営後継者研修について
記念撮影する第46期経営後継者研修の研修生たち

中小機構が運営する中小企業大学校東京校(東京都東大和市)は「第46期経営後継者研修」の開講式を10月1日に開催した。今期は11都府県から16人が将来の経営者を目指し、10カ月間の研修に臨む。

奥田裕二校長は「10カ月間の研修では、経営管理の基礎知識、徹底した自社分析、ゼミナールでの個別指導、先輩OBとの交流など豊富なメニューに取り組んでもらう。大学校の研修は大いに失敗して、恥をかいてもいい。その分、ここでしか得られない気づき、今後のヒントを一つでも持って帰ってほしい」と激励した。研修生を代表して中央商事株式会社(大阪府高槻市)の井内亮介氏があいさつ。「奥田校長の励ましの言葉を肝に銘じ、将来の優れた経営者を目指し、研修を通じて専門的な知識の習得と自己研鑽、相互の交流に努める」と誓いの言葉を述べた。

開講式終了後、研修生一人ひとりが自己紹介を行い、「後継者としての自覚が足らないところが多々あるので、たくさん恥をかきながら学び成長したい」「経営の知識がないので、みなさんと一緒に学べることを楽しみにしている」「人間力の向上と経営の基礎知識を持って帰りたい」などと抱負を述べていた。

今期の研修生は男性が14人、女性が2人。平均年齢は30.9歳となっている。経営後継者研修は46年を超える長い歴史があり、親子二代にわたって受講する研修生が3人参加する。

恒例の開講記念講演では、OB会会長である二ホンハンダ株式会社(東京都墨田区)代表取締役会長の浅見真氏が登壇した。「自身が経営者となるうえでかけがえのない期間になることは間違いない。ぜひ密度の濃い10カ月にしていただきたい。10カ月後には生意気なことを言う後継者になって帰ってくるかもしれないが、成長の過程と思って大目にみてもらいたい」と語りかけた。

経営後継者研修は、全国9カ所にある中小企業大学校のうち東京校のみが実施している経営者育成プログラム。事業を引き継ぐ後継者に必要な知識や能力を実践的に授けるカリキュラムが特徴で、10月から翌年7月まで集中して学ぶ。これまでに900人以上が卒業し、全国各地で経営者や経営幹部として活躍している。
現在、2026年10月に開講する「第47期経営後継者研修」の受講生を募集中。

詳しくは、中小機構のホームページへ。