調査

大学「起業部」「起業サークル」などの活動状況を調査:中小機構

2025年 8月 6日

中小機構は、大学で起業やアントレプレナーシップ関連の活動をする「起業部」の活動調査を公表した。回答のあった89大学の約半数にあたる44の大学で「起業部」「起業サークル」などが活動し、21の大学で大学公認の部活動となっていた。部員へのアンケートでは「今後起業したい」との回答が62%に上り、起業に高い意欲を示していることが分かった。

調査は大学の起業部や起業サークルの活動、参加学生の意識などを把握することで、スタートアップ・エコシステムの形成や支援の効果向上につながるきっかけにすることを目的に実施された。

起業の意向についてのアンケートでは、「今後、起業をしたい」との回答がすべての学年で最も高かった。半面、「今のところ起業の意向はない」という回答は学年が上がるにつれて増加傾向にあった。また、すでに起業している学生は少数だった。卒業後の進路については「すぐに起業」という回答は約1割程度で、一定期間経験を積んだのちに起業する「準備派」が約3割にのぼった。

大学や行政、企業などへの要望では、起業プロセスの支援、資金支援、研究施設の利用など約半数が支援を求めており、報告書では「ニーズの有無を見極めつつ、起業に関するリテラシーの向上や、ビジネスプラン策定などの経営相談、資金調達相談などの支援が必要と考えられる」と分析していた。

詳しくは、中小機構のホームページへ。

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