市場調査データ

ベーカリーショップ(2013年版)

焼きたてパンを製造販売するベーカリーショップは、本物志向や高級志向を追及する女性や中高年層の支持を多く得ている。以下では、ベーカリーショップについての消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査を元に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で75%、男性64%、女性86%となっており利用率は高く、とくに女性の利用者が多い(表1、図1)。利用率が最も高いのは、50代女性(92%)であり、次いで、40代女性(89%)、30代女性(85%)の利用率が高い。

年代・性別に見ると、男女ともに50代をピークに利用者が分布している。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

利用頻度に関しては、全体で、月に2~3回の利用者が最も多い(図2)。利用経験者全体のうち22%が月に2~3回利用し、19%が月に1回利用し、15%が週に1回利用している。

利用頻度が比較的高いのは、50代・60代女性であり、50代女性利用経験者のうち78%が月に1回以上利用し、41%が週に1回以上利用している。また、60代女性利用経験者のうち78%が月に1回以上利用し、46%が週に1回以上利用している。

図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

1回あたり利用金額のボリュームゾーンは、全体で、400~500円未満の範囲であると考えられる(図3)。利用経験者全体の20%が1回に400~500円を使い、19%が1回に500~600円を使っている。

1回あたり利用金額が比較的高いのは、50代男性であり、50代男性利用経験者の52%が1回に600円以上を使い、29%が1回に900円以上を使っている。

図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、女性を中心に高い(表2、図4)。とくに40代・50代女性で積極的利用意向が高く、いずれも90%を超えている。

ベーカリーショップの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、男女ともに極めて高く、60代男性を除く全ての年代・性別で90%を超えている。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図4 今後の利用意向

図4 今後の利用意向

積極的潜在需要(積極的利用意向-利用率)は若い年代を中心に幅広く分布している(図5)。また、60代以外では男性の方が女性よりも潜在需要が大きい。

ベーカリーショップの利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)は、全ての年代で男性の方が女性よりも大きい。とくに20代~40代男性の潜在需要が大きいと考えられる。

女性を中心とした現在の高い利用率を維持しつつ、20代~40代男性をはじめとした幅広い層の関心をいかに喚起し、具体的なニーズに結び付けていくかが、今後の成功の鍵と言えるだろう。

図5 潜在需要

図5 潜在需要

※総務省統計局「家計調査(総世帯調査)」によると、家計1世帯がパンにかける年間支出金額平均は、2009年で24,279円、2012年で23,751円となっており減少しているが、その差は2%ほどのわずかなものである。本レポートのアンケート調査は2009年に行われたものであるが、現在の利用状況には大きな変化は無いと考えられる。

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

調査概要

調査期間:

2010年8月3日~8月23日、11月19日~24日

調査対象:

WizBiz株式会社 消費者モニター組織「コンシューマー・アイズ」のモニター会員、全国20代~60代男女(有効回答数:1249人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2013年9月

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