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FASTARピッチイベント 14社が成長戦略アピール:中小機構

2024年 2月 27日

みやこキャピタル賞を受賞したFuturedMeの宮本悦子代表取締役CEO(右)
伊藤忠ベンチャーズテクノロジー賞を受賞したパンタレイの佐藤靖徳代表取締役(右)

スタートアップ・中小企業の成長加速化支援プログラム「FASTAR」のピッチイベント「FASTAR 8th Demo Day」(中小機構主催、経済産業省中小企業庁後援)が2月26日、東京都港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで開催された。第8期のプログラムに参加した14社のスタートアップが成長戦略・事業計画を発表した。

審査の結果、みやこキャピタル賞を株式会社 FuturedMe(東京都中央区)、伊藤忠ベンチャーズテクノロジー賞を株式会社パンタレイ(新潟県長岡市)、オムロンベンチャーズ賞を株式会社 Cubec(神戸市東灘区)、三菱UFJ銀行賞をKEYes 株式会社(福岡市中央区)がそれぞれ受賞した。

オムロンベンチャーズ賞を受賞した Cubecの奥井伸輔代表取締役CEO(右)

「FASTAR」はIPOやM&Aを視野にユニコーン企業や地域有力ベンチャーを目指すスタートアップに対して、中小機構が成長の加速化を支援する事業で、2019年度から実施されている。年2回支援先を募集し、支援先に採択されると、中小機構の専門家が事業戦略の策定や経営課題解決に向けて約1年間、継続的に指導や助言を受けることができ、成長戦略や事業計画をブラッシュアップできる。

ピッチイベントに登壇した14社は7分の持ち時間で自社の事業を熱心にアピール。登壇者の中には、アフリカからオンラインで参加した事業者もあった。会場・オンライン合わせて約400人の参加申し込みがあり、例年以上の盛り上がりをみせた。イベント終了後は、資金調達や事業提携のマッチング機会として登壇者と観覧者との交流会が行われた。

三菱UFJ銀行賞を受賞したKEYesの野寄朋彦代表取締役(右)

受賞企業のFuturedMeは、CANNDYという日本発のオリジナルの創薬手法を事業化。製薬会社との協業・共同開発を模索している。パンタレイは静音性と安全性の高い小型風力発電事業を展開する。Cubecは、心不全の予防・早期発見などの診断をサポートするAIを開発。KEYesは屋外で使用できるスマート南京錠を開発し、事業の拡大を目指している。