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新価値創造展2022が開幕:16日まで開催

2022年 12月 15日

14日に開幕した新価値創造展2022
14日に開幕した新価値創造展2022
3展示会合同でテープカット(左から森会長、里見政務官、村松副理事長)
3展示会合同でテープカット(左から森会長、里見政務官、村松副理事長)

中小機構が主催する「新価値創造展2022(第18回中小企業総合展 東京)」(中小企業庁など後援)が14日、東京都江東区の東京ビッグサイト・東6ホールで開幕した。全国の中小企業259社・機関が優れた製品・技術・サービスを展示。相互入場が可能な「中小企業 新ものづくり・新サービス展」(全国中小企業団体中央会主催、東7ホール)、「中小企業 研究開発(サポイン・サビサポ)展」(中小企業庁主催、東8ホール)も同時に開幕し、3展示会とも16日まで開催する。

3展示会合同の開会式には、全国中央会の森洋会長、経済産業省の里見隆治政務官、中小機構の村松清孝副理事長が出席し、テープカットを行った。里見政務官は「この展示会が大きな成果を挙げ、より多くの中小企業の発展、ひいては日本経済の成長につながることを期待したい」と述べた。

CKDのパワフルアーム
CKDのパワフルアーム

新価値創造展2022の開催テーマは「生産性向上」と「SDGs」で、特別展示コーナーも用意した。生産性向上ではCKDが助力装置「パワフルアームPAWシリーズ」を展示。HA事業開発部の川久保修氏は「下からもアプローチでき、広いスペースがいらないのが特徴」と話した。SDGsではTerra Ⅿotors(東京都港区)が電気自動車充電インフラを出展。既設マンションに無料で導入でき、営業の遠藤晃一郎氏は「2023年3月までに1000棟への導入を目指している」と語った。

デザインオフィス・シィ(岐阜県下呂市)は、独自に開発したIoT気象防災システム「さるぼぼアラーム」を展示した。傾斜地の斜面や風向風速、水位、雨量などを常時モニタリングし、異常があれば通知する。太陽光発電により電力供給し、インターネット環境があればどこにでも設置できるのが売りだ。星野貴則代表取締役は「商品化後3年で1000万円近くを売り上げており、早い段階で倍増させたい」と強調した。

セミナーで語るダイキン工業の米田裕二常務執行役員
セミナーで語るダイキン工業の米田裕二常務執行役員

またセミナーやパネル討論を連日開催する。15日は「3人のプロに訊く勝ち残るためのDX戦略~成功の秘訣、失敗の原因」をテーマに、日本デジタルトランスフォーメーション推進協会の森戸裕一代表理事、アイ・ティ・アールの内山悟志会長、ISENSEの岡田章二社長らが登壇する。16日はタレントの田村淳氏が、ダイヤ精機(東京都大田区)の諏訪貴子社長、ココナラの南章行会長らと「中小企業の未来戦略2023 どうなる?どうする?」をテーマに、ものづくりの現場で今何が起きているのかを語り合う。

「中小企業 新ものづくり・新サービス展」は、ものづくり補助事業に取り組んだ約550社の事業者が全国から参集し、補助事業の成果を展示する。一方の「中小企業 研究開発(サポイン・サビサポ)展」は、ものづくり基盤技術の高度化に取り組む「サポイン事業」、IoTや AIなど活用したサービスの高度化に取り組む「サビサポ事業」に参画した中小企業・支援機関が成果を展示している。