市場調査データ
リフレクソロジー
この業態は、古くは「足裏マッサージ」とも呼ばれていたが、近年は「リフレクソロジー」という名称が定着している。リフレクソロジー(Reflexology)は、reflex(反射)とology(科学)の造語であり、「英国式」と「台湾式」があるとされる。以下では、リフレクソロジーについての消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査を元に探っていく。
1. 現在の利用状況
現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で11%、男性9%、女性13%となっており、女性の方が利用率は高い(表1、図1)。
年代・性別で利用率が最も高いのは、20代女性(24%)であり、次いで「30代女性(13%)」などの利用率が高い。
表1 現在の利用状況
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図1 現在の利用状況
利用頻度に関しては、利用経験者全体で「3年に1回未満(20%)」が最も多いが、「月に1回」以上利用するというユーザーも20%程度存在している(図2)。
最も利用率の高い20代女性利用経験者においては、「半年に1回(27%)」「2~3カ月に1回(27%)」という意見が多い。また、20代・60代男性のように利用率は低いが利用頻度の高いユーザーも一部に存在している。
図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
1回あたり利用金額は、2,000円~3,000円未満がボリュームゾーンであると考えられる(図3)。この範囲内に利用経験者全体の28%が収まっている。
また、「2,500円~3,000円未満」がグラフの50%の水準に位置していることから、「2,500円~3,000円未満」が、1回あたり利用金額の一般的な相場(中央値)であるといえる。
図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
2. 今後の利用意向
「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で27%、男性19%、女性36%であり、圧倒的に女性の利用意向が高い(表2、図4)。また、若い年代の女性ほど利用意向は高くなっている。
リフレクソロジーの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)も、男性よりも女性、そしておおむね若い年代であるほど高い。20代女性の同利用意向は73%にまで達している。
表2 今後の利用意向
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図4 今後の利用意向
積極的潜在需要(積極的利用意向-利用率)は、全ての年代・性別でプラスとなっている(図5)。女性では30代を中心に比較的大きな潜在需要があるといえる。
リフレクソロジーの利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)は、女性では30代・40代を中心に、男性では30代をピークに、幅広い年代に存在しているといえる。
20代~40代女性、そして30代男性などを中心に幅広い層の関心をいかに喚起し、実際の来店利用に結びつけていくかが、今後の成功の鍵といえるだろう。また、図1で、「利用経験あるが、現在利用していない」人の割合が利用率と比べると高く、リピーターが定着しにくい様子もうかがえるので、サービス・技能の向上や顧客満足度向上に向けた施策の実施など、既存顧客のリピート率向上に努めることも重要だといえる。
図5 潜在需要
※総務省統計局「家計調査(総世帯調査)」によると、家計1世帯がマッサージ等(診療外)にかける年間支出金額平均は、近年、2,700円前後で安定的に推移している。本レポートのアンケート調査は2010年に行われたものであるが、現在の利用率等も大きな変化は無いものとも考えられる。
(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)
調査概要
- 調査期間:
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2010年8月3日~8月23日、11月19日~24日
- 調査対象:
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WizBiz株式会社 消費者モニター組織「コンシューマー・アイズ」のモニター会員、全国20代~60代男女(有効回答数:1249人)
- 調査方法:
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インターネットによるアンケート調査
最終内容確認日2013年9月