市場調査データ
囲碁・将棋クラブ
囲碁・将棋倶楽部は、プロを目指す人たちによる利用もあり、利用者には20代男性が多い。また、今後は定年退職後の団塊世代の利用も期待されている。以下では、囲碁・将棋倶楽部について、消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査を元に探っていく。
1. 現在の利用状況
現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で2%、男性2%、女性1%となっている(表1、図1)。
年代・性別に見ると、利用率は女性よりも男性で高く、とくに、20代男性(6%)で高いといえる。
表1 現在の利用状況
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図1 現在の利用状況
利用頻度に関しては、バラツキが大きいが、20代男性と60代男性で比較的高いといえる(図2)。20代男性利用経験者では、63%が「2~3カ月に1回」以上利用し、50%が「月に1回」以上利用している。一方、60代男性利用経験者では、56%が「半年に1回」以上利用し、44%が「月に1回」以上利用している。
図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
1回あたり利用金額も、バラツキが大きいが、利用経験者全体で、1,000円未満の利用者(47%)と1,000円以上の利用者(53%)とで約半分に分かれる(図3)。この境である1,000円あたりの金額が1回あたり利用金額の一般的な相場(中央値)だといえる。
図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
2. 今後の利用意向
「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で4%、男性5%、女性3%にとどまっている(表2、図4)。
しかし、囲碁・将棋倶楽部の利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で27%に達し、男性33%、女性21%となっている。消極的利用意向は、男女ともに若い年代であるほど高く、とくに20代男性では過半(52%)を占めている。
表2 今後の利用意向
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図4 今後の利用意向
積極的潜在需要(積極的利用意向-利用率)は、50代・60代男性などに存在しているといえる(図5)。
囲碁・将棋倶楽部の利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)は、男性、そして若い年代であるほど多く存在している。
50代・60代男性、そして若い年代層(とくに男性)の関心をいかに喚起し、実際の利用に結びつけていくかが、今後の成功の鍵といえるだろう。また、図1で、「利用経験あるが、現在利用していない」人の割合が利用率と比べると高く、リピーターが定着しにくい様子もうかがえるので、定期的な大会やイベントの開催など、既存顧客のリピート率向上に努めることも重要だといえる。
図5 潜在需要
調査概要
- 調査期間:
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2010年8月3日~8月23日、11月19日~24日
- 調査対象:
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WizBiz株式会社 消費者モニター組織「コンシューマー・アイズ」のモニター会員、全国20代~60代男女(有効回答数:1249人)
- 調査方法:
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インターネットによるアンケート調査
最終内容確認日2013年10月